REVIEW(12/04/05)

スクリプト言語“Lua”の統合開発環境「Lua Development Tools」

構文色分けや自動補完、折りたたみ表示、コードフォーマッターなどの機能を搭載

「Lua Development Tools」v0.1.0.201201231446「Lua Development Tools」v0.1.0.201201231446

 「Lua Development Tools(LDT)」は、スクリプト言語“Lua”によるプログラミングが可能な「Eclipse」ベースの統合開発環境。32bit版および64bit版のWindowsなどに対応するフリーソフトで、“eclipse.org”のWebサイトからダウンロードできる。なお、動作にはJavaランタイム(JRE)が必要。

 “Lua”は、ブラジル生まれのプログラミング言語。Pascal言語によく似た簡素な構文をもち、軽量かつ高速なスクリプト言語として一定の人気を得ている。また、C言語のアプリケーションへの組み込みを想定して設計されているため、「WireShark」や「World of Warcraft」をはじめとするアプリやゲーム、ルーターなどの組込み機器における採用例も多い。

 「LDT」は、そんなLua言語の開発環境。クロスプラットフォームで動作するJava製の統合開発環境「Eclipse」がベースとなっており、Mac OS XやLinuxでの動作もサポートされている。

 搭載する機能は、コードの色分けや自動補完、関数の折りたたみ、選択した変数のハイライト表示、定義部分へのジャンプ、プロジェクト管理、コードのアウトラインなど。これだけでも、ソースコードを書く際には心強い。加えて、コードの整形機能や“DBGP”プロトコルを利用したリモートデバッグ機能も搭載。リモートデバッグ機能を利用すれば、ブレークポイントを仕掛けたり、変数の内容を閲覧するといったこともできる。

ソースコードの自動補完ソースコードの自動補完

関数の折りたたみ機能。閉じた関数はポップアップで内容を表示できる関数の折りたたみ機能。閉じた関数はポップアップで内容を表示できる

【著作権者】
Koneki M2M project、Eclipse contributors and others
【対応OS】
32bit/64bit版Windowsなど(編集部にてWindows 7で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.1.0.201201231446(12/01/23)

(柳 英俊)