REVIEW(12/04/20)
スクリプト言語“Lua”で拡張可能。Unixライクなコマンドラインシェル「NYAOS」
“tcsh”の機能が多数盛り込まれておりWindows標準のコマンドプロンプトより強力
「Nihongo Yet Another Open Shell(NYAOS)」は、Unixライクなコマンドラインシェル。Windows XP以降などに対応するフリーソフトで、本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。
本ソフトは、もともとOS/2向けに開発されたシェル。v2からMS-DOS/Windowsがサポート対象に加えられ、MS-DOS対応の「NYADOS」、Windows対応の「NYACUS」、OS/2対応の「NYAOS/2」の3つが公開されていたが、現行版となるv3で名称が「NYAOS」に統一された。MS-DOSやWindows 95/98系統のサポートが打ち切られたものの、OS/2 Warp 4.5は現在でもサポートしているとのこと。
「NYAOS」には、Unixでよく利用されるシェルのひとつ“tcsh”の機能が多数盛り込まれており、“tcsh”のもつ高度なファイル名の補完機能やヒストリー機能などが利用可能。また、色分けに対応した“ls”コマンドや、コマンドに別名を割り当てるエイリアス機能、キーカスタマイズ機能、クリップボードのコピー・貼り付け([Ctrl]+[K]、[Ctrl]+[Y])機能などを備える。Windows標準の「コマンドプロンプト」に不満を感じるユーザーは試してみるとよいだろう。
さらに、「NYAOS」v3ではスクリプト言語“Lua”のインタープリターを内蔵。スクリプトを記述することでユーザーが自由に機能を拡張可能となっており、「NYAOS」が内蔵する独自コマンドの一部も“Lua”スクリプトで記述されている。
「NYAOS」stable版
- 【著作権者】
- HAYAMA,Kaoru 氏
- 【対応OS】
- Windows XP以降など
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 3.2.0_5(12/03/11)