REVIEW(12/07/27)

ロンドン科学博物館の展示物と連動するGoogle社製のChrome用Webアプリ“Web Lab”

打楽器のセッションを楽しめる“ユニバーサルオーケストラ”など

“ユニバーサル オーケストラ”“ユニバーサル オーケストラ”

“テレポーター”“テレポーター”

 “Web Lab”は、現実世界とリンクした最新Web技術を体験できるGoogle社製Webアプリケーション。利用には「Google Chrome」が必要となっており、編集部にて「Google Chrome」v20.0.1132.57上で動作を確認した。

 本Webアプリにアクセスすると、Google社がロンドン科学博物館に展示している実験装置を、“WebSocket”などの最新Web技術を使って遠隔操作することができる。実験装置には、“ユニバーサル オーケストラ”“テレポーター”“スケッチボット”“データトレーサー”“LAB TAG エクスプローラ”の5種類が用意されている。

 たとえば“ユニバーサル オーケストラ”は、ロンドン科学博物館の来訪者、または世界中のオンラインプレイヤーと一緒に、打楽器のセッションを楽しめる実験装置だ。実際の展示物を操作するので、自分の番が来るまで待つ場合もあるが、仮想空間上にも同じ実験装置が用意されており、こちらは順番待ちがない。

 また“スケッチボット”では、ロンドン科学博物館で展示されているロボットへ自分の顔写真を送信すると、そのロボットが似顔絵を砂の上に描いてくれる。なお、顔写真と似顔絵は輪郭などを抽出した“絵”となるので、個人が特定されないように工夫されている。

 “テレポーター”は、アメリカ・ノースカロライナ州のパン屋、ドイツ・ハンブルグの鉄道模型テーマパーク、南アフリカ共和国・ケープタウンの水族館に設置されたライブカメラの360度映像を視聴でき、ロンドン科学博物館には映像を観るための覗き穴が設置されている。ただし、ライブカメラ設置先の営業時間によって、それぞれ配信を停止している時間帯がある。

 残りの2つは、“データトレーサー”がWeb画像検索の検索過程をビジュアル化する実験装置、“LAB TAG エクスプローラ”が本Webアプリの利用状況をビジュアル化する実験装置となっている。

(中井 浩晶)