REVIEW(12/10/23)
Windowsストアアプリ上での動作に対応した「SKK」風日本語入力システム「CorvusSKK」
ユーザーが明示的に送り仮名の位置を示すことで誤変換を減らせる
「CorvusSKK」は、Unix環境で定番のテキストエディター「Emacs」用の日本語入力システム「SKK」風の日本語入力システム。Windows XP/Vista/7/8および同64bit版に対応するフリーソフトで、“Google Code”内のプロジェクトページからダウンロードできる。なお、動作には32bit版OSの場合32bit版のVC++ランタイム、64bit版OSの場合32bit版と64bit版のVC++ランタイムが必要。
利用するには本ソフトをインストールしたあと、設定ダイアログの[辞書]タブの[追加]ボタンから「SKK」用の辞書ファイルを指定し、[取込]ボタンを押して辞書を取り込む必要がある。「SKK」用の辞書ファイルは、「SKK」の後継ソフト「Daredevil SKK」を開発するSKK OpenlabのWebサイトから入手可能。“SKK Openlab”のWebサイトには通常の辞書のほか、人名や法律用語といった専門用語用辞書も公開されている。
一般的なWindows用の日本語入力システムと異なり、「SKK」風の入力方式を採用した本ソフトは、ユーザーが明示的に送り仮名の位置を示すことで誤変換が少なくなるのが特徴。通常のローマ字入力を行うとひらがなが確定した状態で入力され、最初の文字を[Shift]キーを押しながら入力すると漢字へ変換可能。変換はスペースキーで行え、送り仮名を使う場合には送り仮名が始まる場所で[Shift]キーを押しながら文字を入力すればよい。たとえば、“記事を載せました。”という文を入力したい場合は、“Kiji woNoSemasita.”とキー入力することで[Enter]キーを使わずに入力可能。
加えて、一部の変換候補に簡単な注釈を表示することもできるほか、変換候補一覧に表示するフォントとフォントサイズを指定するといったカスタマイズも行える。また、ローマ字入力で“z”に続けてハイフンやドットなどを入力することで“~”や“…”といった記号を入力するといった入力方法も用意されており、ローマ字入力を自由にカスタマイズすることも可能。
さらに、Windows 8のWindowsストアアプリ上での動作にいち早く対応している。なお、Windows 8上で動作させるには、あらかじめコントロールパネルの“言語”設定を開き、“言語のオプション”画面から入力方式として本ソフトを追加する必要がある。なお、本ソフトの設定画面は、“言語のオプション”画面の“入力方式”領域にある本ソフトの“オプション”項目から開くことが可能。
- 【著作権者】
- Nathan Corvus Solis 氏
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/8/XP x64/Vista x64/7 x64/8 x64
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.8.6(12/10/19)