太さの強弱を読みやすく抑えた明朝体カナフォント「フォルみん」

　「フォルみん」は、ディスプレイ上での読みやすさを追求した明朝体カナフォント。Windowsに対応するOpenTypeフォントで、非商用に限りフリーで利用可能な試用版を、5月31日までの期間限定で作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、商用の場合には1,280円で販売されている製品版を購入する必要がある。

　ひらがなとカタカナ、ごく一部の記号を収録し、カナフォントとしては珍しく、明朝体ベースのデザインとなっている。明朝体フォントは、解像度の関係からディスプレイ上での使用には適さず、印刷物で使用するのが一般的だ。その認識を覆す本フォントは、ディスプレイ上での読みやすさを追求するという観点で制作されている。

　文字の形状が明朝体のように上品かつ優美でありながらも、画線の太さは明朝体ほどの強弱がなく、ウロコもほぼ省略されている。そのため、ディスプレイ上で見た場合に、クッキリした印象が強まり、とても読みやすい。

　なお、ほかの明朝体フォントに収録されている漢字と組み合わせる場合、そのフォントによっては本フォントのほうが少し太く見え、文字全体もわずかに大きく映るため、それぞれのフォントサイズを微調整するとよいだろう。

「フォルみん」試用版