レビュー
“青空文庫”の電子書籍が楽しめる無償のストアアプリ「NReader」の後継版「NReader 2」
“青空文庫”のダウンロード機能とライブラリ機能が追加されてもはや死角なし
(2014/4/9 17:55)
「NReader 2」は、著作権切れの書籍を電子化して無償提供している“青空文庫”の電子書籍が閲覧できるWindows ストアアプリ。x86/x64/ARM環境に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。“Windows ストア”からダウンロードできる。
本アプリは、“青空文庫”ビューワー「NReader」の後継アプリ。先代の「NReader」が、ブラウザーでダウンロードした個別ファイルを開くことに特化したシンプルなビューワーという位置付けだったのに対し、「NReader 2」は“青空文庫”から電子書籍を検索・ダウンロードする機能と、電子書籍を管理するためのライブラリ機能を備えた本格的な“青空文庫”のクライアントアプリへと大変貌を遂げている。
「NReader 2」で“青空文庫”から電子書籍をダウンロードするには、まず“外部図書館”欄にある“青空文庫”を選択して、“青空文庫”ページを開く。次に“データ更新”をタップして、“青空文庫”で公開されている電子書籍の目録データをダウンロードしよう。ダウンロードが完了すれば、“書籍”欄から電子書籍を選択してダウンロードできるようになる。電子書籍の管理フォルダは、ユーザーが変更することも可能。“OneDrive”などのクラウドストレージに保存しておけば、複数の環境で電子書籍を共有できて便利だろう。
なお、目録データは随時更新されているので、ときどき手動で更新することをお勧めする。“窓の杜”では毎週水曜日に“青空文庫”の新刊情報を配信しているので、そちらも参考にしていただければ幸いだ。
「NReader 2」のビューワー機能は、「NReader」のデザインや使い勝手をほぼ踏襲しており、文字サイズ、行間、余白、配色などが自由にカスタマイズ可能。また、不具合の修正や機能の追加なども施されており、横書きモードが追加されたほか、字下げ・太字・字の大きさなどといった“青空文庫”独自の注記記法への対応が拡充された。さらに、最新版のv2.1では左右のフリックでページをめくる機能が追加され、タブレットPCでの利便性も向上している。
ソフトウェア情報
- 「NReader 2」
- 【著作権者】
- KANOTYPE 氏
- 【対応OS】
- Windows 8.1(x86, x64, ARM)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.1.0.0(14/04/04)