レビュー

ファイルを自動やドラッグ&ドロップで指定フォルダへ仕分け「DropIt」

複数ファイルの一括圧縮・削除といった操作や画像一覧、プレイリストの作成も可能

「DropIt」v7.0

 「DropIt」は、ユーザーが設定したルールに従いファイルの移動・圧縮・完全削除などができるソフト。Windows 2000/XP/Vista/7/8/8.1に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。

 デスクトップ上に現れる“ドロップターゲット”というアイコンに似た実行用領域、またはデスクトップ上のショートカットアイコンへファイルをドラッグ&ドロップすることでファイルの移動や削除などができる。ファイルは複数まとめてドラッグ&ドロップすることが可能。さらに、指定フォルダを定期的に監視して自動で処理を実行する機能も備える。

左上が“ドロップターゲット”。ダブルクリックすると通知領域に格納される
ドラッグ&ドロップした場合は処理後のファイルがどうなるかをプレビューできる

 ファイルをどう処理するかはユーザーが選ぶ“プロファイル”に従う仕組み。“プロファイル”は、条件に応じてファイルを“特定のフォルダへ移動させる”“ファイルを完全削除する”などのルールを決めた“関連付け”を事前にまとめておいたもの。“プロファイル”単位で複数の“関連付け”を保持することができる。

“関連付け”の管理。左下の[+]から定義の追加を行うことが可能
テキストファイルの関連付けを行う。青地に白で[i]と書かれたボタンから規則の記述例を呼び出せる
“ドロップターゲット”はプロファイルにあわせてデザインが変化。“ファイルの消去”プロファイルを選ぶとシュレッダーのようになる

 “プロファイル”は、“ドロップターゲット”か“ドロップターゲット”を最小化した際に通知領域に現れるアイコンの右クリックメニューから選択可能。標準状態ではファイルの仕分けが設定されているが、ファイルの完全削除やまとめて圧縮など、いくつか既定のものが用意されている。ユーザーが新規に作成することも可能。

 “プロファイル”ごとの挙動を定義する“関連付け”では、ファイル名に含まれる文字列や拡張子・ファイルの作成日や更新日といった条件に応じて、特定フォルダへの移動、ZIPや7Z形式の書庫として圧縮、MP3/FLAC/AACなどの音楽ファイルでプレイリスト作成、複数の写真からHTML形式の画像カタログを作成、といった処理も指定できる。

どのような形式か、パスワードをかけるかといったオプションを設定可能
ブラウザ上から簡単な操作が行える画像の一覧を作成することもできる
[オプション]→[監視]から一定の時間ごとに自動的にプロファイルを適用する対象を選ぶことができる

 また、フォルダを監視して自動処理する機能を有効にすると、たとえばWebブラウザーがファイルのダウンロード先にしているフォルダをチェックさせ、画像ファイルや圧縮ファイルといった区分で仕分けを行わせるなど、便利に活用できるだろう。

ソフトウェア情報

「DropIt」
【著作権者】
Lupo PenSuite Team
【対応OS】
Windows 2000/XP/Vista/7/8/8.1
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
7.0(14/04/04)

(市川 祐吉)