レビュー
キーの押し下げやマウスクリック、アプリの起動時間などを集計する「WhatPulse」
他のユーザーとPCの利用統計を競うサービス“WhatPulse”のクライアントソフト
(2014/9/1 11:00)
「WhatPulse」はPCの利用統計を公開し、他のユーザーと比較できるサービス“WhatPulse”のクライアントソフト。“WhatPulse”のWebサイトから無償でダウンロードできる。
“WhatPulse”は2003年に始まったプロジェクトで、キーボードやマウスの押し下げ回数、PCの稼働時間、帯域の利用状況などといったPCの利用状況を集計し、統計情報をWebへアップロードして(本サービスではこれを“パルス(Pulse)”と呼ぶ)、他の人と比較することが可能。現在では10万人以上のユーザーを抱えており、世界各地から“パルス”を集めるまでに成長している。
公式のクライアントアプリ「WhatPulse」は、クロスプラットフォーム対応のGUIフレームワーク「Qt」で開発されており、Windows/Mac/Linuxで動作可能。Windows版の対応OSは、Windows XP/Vista/7/8/8.1となっている。
本ソフトを利用するには、まず“WhatPulse”のアカウントを作成する必要がある。アカウントの作成には、メールアドレスが必要。Facebookアカウントでログインすることもできる。ほとんどのサービスは無償で利用できるが、一部の高度な統計機能を利用するには有償のプレミアム会員になる必要がある(3カ月で6米ドル)。
アカウントのセットアップが完了すると、「WhatPulse」はシステムに常駐し、PCの利用統計を収集・分析する。これらの利用統計が数値やグラフで楽しめるのが、本ソフト最大の魅力と言えるだろう。
たとえば[Input]タブではキーボードやマウスのヒートマップが閲覧可能。どのキーの利用頻度が高いか、日頃どこをクリックすることが多いか、どのアプリケーションへの入力が多いのかなどが一目でわかる。デスクトップやラップトップなど、異なるPCでヒートマップを見比べてみるのも面白いかもしれない。
さらに、[Network]タブではネットワークの利用状況をリアルタイムにグラフで表示することが可能。[Uptime]タブではOSを再起動した日付がカレンダー形式でチェックできるほか、アプリケーションの利用時間のランキングが閲覧できる。
なお、本ソフトで収集したデータの一部は“WhatPulse”で公開されることに注意しよう。“WhatPulse”はプライバシーポリシーでサービスが必要とする以上の情報を収集しないことを明言しているが、たとえば業務用のPCなどでは利用するべきではないだろう。もし“パルス”を停止したり、特定の情報を収集したくない場合は、[Settings]タブで「WhatPulse」の挙動を変更することができる。
ソフトウェア情報
- 「WhatPulse」Windows版
- 【著作権者】
- WhatPulse
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/8/8.1
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.4(14/04/17)