レビュー
Sysinternals製の署名検証ツール「Sigcheck」のGUIフロントエンド「SigcheckGUI」
「Sigcheck」の多彩な機能がGUIで簡単に扱える
(2014/9/22 18:05)
「SigcheckGUI」は、“Windows Sysinternals”製のユーティリティ「Sigcheck」のGUIフロントエンド。Windows 7に対応する寄付歓迎のフリーソフトで個人での利用に限られる。編集部にてWindows 8.1での動作も確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。
「Sigcheck」は、ファイルが信頼できる証明書によって署名されているかを検証するためのコマンドラインツール。出力結果をCSV形式でエクスポートする機能や“VirusTotal”との連携機能なども備える。ファイルの信頼性と整合性(署名後に改竄されていないかどうか)をチェックするために有用なツールだ。
しかし、「Sigcheck」は非常に多機能で起動オプションも多く、コマンドラインツールの利用に慣れていないユーザーにとっては使いこなすのが少し難しい。そこでお勧めしたいのが「SigcheckGUI」だ。「Sigcheck」の多彩な機能がGUIで簡単に扱える。
本ソフトには「Sigcheck」が同梱されており、初回起動時に利用規約へ同意すればすぐに使い始めることが可能。ポータブルアプリになっているので、USBメモリなどに入れておけば役に立つこともあるだろう。
利用するには、まず検証したい実行ファイルをメイン画面にドラッグ&ドロップする。すると、当該ファイルが[Files]タブのリストに追加され、署名の有無や署名された日時といった情報がチェックできる。[Options]タブでオプションを有効化していれば、ハッシュ値の計算や“VirusTotal”を利用したマルウェアチェックも同時に行うことが可能。さらにリストをダブルクリックすれば、実行ファイルの詳細情報がダイアログで表示される。各項目にデータをクリップボードにコピーするボタンが備わっているのが便利だ。
そのほかにも、フォルダをドラッグ&ドロップすれば当該フォルダ内の実行ファイルを一度に検証することが可能。署名されたファイルをリストからクリアする機能などと併せて使えば、指定したフォルダ内にある未署名のファイルも簡単に見つけ出せる。また、ツールバー右端のボタンを押せば実行中のプロセスの検証を行うことも可能。右クリックメニューにある“VirusTotal”のページを開くコマンドや、検索エンジンでプロセスを検索するコマンドも便利だ。
ソフトウェア情報
- 「SigcheckGUI」
- 【著作権者】
- Jody Holmes 氏、Skwire Empire
- 【対応OS】
- Windows 7(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(個人利用のみ、寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.0.8(14/09/17)