レビュー
PNG画像を解析して詳細なフォーマット情報を取得・表示するツール「TweakPNG」
PNGファイルに含まれるチャンクを列挙。追加や削除、内容の編集も可能
(2014/10/2 11:00)
「TweakPNG」は、指定したPNGファイルを解析してフォーマットに関する詳細な情報を取得・編集できるツール。Windows 2000以降に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。
PNG形式のファイルは、“チャンク(Chunk)”と呼ばれる複数のデータブロックから成っている。たとえば“IHDR”チャンクにはPNGイメージのサイズやビット深度、色数などが記述されたヘッダーが収められており、“IDAT”チャンクにはPNGイメージのデータが格納されている。そのほかにも、ファイルの終端を表す“IEND”チャンクや、パレット情報を収めた“PLTE”チャンク、必要に応じて付加情報を埋め込むさまざまな補助チャンクなどが存在する。
本ツールを利用すると、指定したPNGファイルに含まれるチャンクを列挙することが可能。補助チャンクを追加したり、可能であればチャンクの内容を編集することもできる。
PNGフォーマットに関する知識をもっていれば、ファイルサイズを削減するために不要なチャンクを削除したり、背景色と透明度の設定を書き換えたり、独自のテキストチャンクを注釈として埋め込んだりするといった用途に利用可能。また、画像ビューワーでPNG画像が読み込めなかった場合のトラブルシューティングや、PNG画像を解析するツールを開発するときの参考としても役立つ。
利用方法は簡単で、メイン画面にPNGファイルをドラッグ&ドロップするだけでよい。PNGファイルに含まれるチャンクがリストビューに表示される。属性(Attribures)欄にに“critical”と書かれていないチャンクは、ダブルクリックで編集することも可能。そのほかにも、フォーマットが妥当か検証する機能などを備えている。
ソフトウェア情報
- 「TweakPNG」
- 【著作権者】
- Jason Summers 氏
- 【対応OS】
- Windows 2000以降(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.4.6(14/09/07)