レビュー
位置情報を地図表示する機能も。写真のメタデータを閲覧・編集できる「ExifToolGUI」
コマンドラインツール「ExifTool」をGUIで扱えるようにしたフロントエンド
(2016/1/19 13:55)
「ExifToolGUI」は、Exif情報をはじめとする画像のメタデータを閲覧・編集するためのツール。Windows XPからWindows 7までに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 10で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。
画像のメタデータを閲覧・編集するコマンドラインツールに、「ExifTool」がある。非常に多くのファイル形式をサポートしており、Exif/GPS/IPTC/XMPなどの主要なメタデータを読み書きすることができるほか、コマンドラインツールなので複数ファイルの一括処理も得意だ。スクリプト言語「Perl」で開発されており、WindowsやMac向けにはバイナリ形式での提供も行われている。
この「ExifTool」をGUIで扱えるようにしたフロントエンドが、「ExifToolGUI」だ。コマンドラインツールの扱いに慣れていないユーザーでも、「ExifTool」のポテンシャルを引き出すことができるだろう。
利用するには、まず「ExifToolGUI」のフォーラムから最新版のZIP書庫をダウンロードし、適当なフォルダーへ展開しておく。次にPhil Harvey氏のWebサイトからWindows版の「ExifTool」をダウンロードして、書庫ファイルを展開しよう。すると“exiftool(-k).exe”という名前の実行ファイルが現れるので、これを「ExifToolGUI」のフォルダーへコピーして“exiftool.exe”へリネームすれば、セットアップは完了だ。“ExifToolGUI.exe”をダブルクリックすれば、「ExifToolGUI」が起動する。もしエラーが発生する場合は、「ExifTool」が“ExifToolGUI.exe”と同じフォルダーにコピーされているか、“exiftool.exe”へリネームされているかをもう一度確認してみよう。
「ExifToolGUI」の画面は縦型の3ペイン構成で、左からフォルダーツリーとプレビュー画面のペイン、ファイルリストのペイン、メタデータを表示するペインとなっている。フォルダーツリーで写真のあるフォルダーを選び、ファイルリストで目的の写真を選択してプレビュー画面やメタデータ画面で内容をチェックするというのが基本的な使い方だ。ファイルリストのペインでは[Chart]タブに切り替えることで、選択した写真のF値やISOの値をグラフでチェックすることも可能。
メタデータ画面は誤編集防止のため、基本的に読み取り専用モードになっている。表示されるデータの量は膨大だが、ExifやXMPなどでメタデータをフィルタリングしたり、よく利用するメタデータを右クリックメニューから[Custom]画面に登録しておくと、データの見通しがよくなる。
なお、データを編集したい場合は、目的のデータを右クリックメニューからワークスペースへ追加し、メタデータ画面をワークスペースへ切り替えてから行うことになる。
さらに、本ソフトは写真に埋め込まれた位置情報を“Google マップ”で表示する機能も搭載している。ただし、この機能は初期状態で無効化されており、利用するにはあらかじめ[Prefernce]ダイアログで有効化し、「ExifToolGUI」を再起動する必要がある。
ソフトウェア情報
- 「ExifToolGUI」
- 【著作権者】
- BogdanH 氏
- 【対応OS】
- Windows XPから7まで(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 5.16(15/04/05)