レビュー
ルールをワイルドカードや正規表現で記述できるコピー・移動ツール「File Punter」
ファイルの仕分けや整理に役立つポータブルアプリ
(2016/5/20 16:33)
「File Punter」は、処理のルールをワイルドカードや正規表現で記述できるファイルのコピー・移動ツール。Windows XP/Vista/7に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 10で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。
“ダウンロード”フォルダーにあるファイルを拡張子ごとに整理したい場合や、デジカメからPCへ取り込んだファイルから動画だけを“ムービー”フォルダーへ移動させたいといった場合に役立つツール。インストール不要で利用できるポータブルアプリになっているので、USBメモリなどに入れて持ち運べるのがうれしい。
最大の特徴は、ファイルのコピー・移動ルールにワイルドカードと正規表現が利用できること。正規表現のキャプチャー機能にも対応しており、移動先のフォルダーパスに“??1”“??2”といった記法でキャプチャーした文字列を利用することもできる。そのため、名前に日付の入ったファイルを年・月・日フォルダーに仕分けするといったことも可能だろう。残念ながら名前付きのキャプチャーには対応していないが、一般的なファイル名の長さ・複雑さではたいした問題にはならない。
基本的な使い方は、まずファイルのコピー・移動ルールを登録する。するとリストビューにルールが一覧表示されるので、実施したいルールのチェックをONにする。続いて画面右下のプルダウンメニューでメソッド(Method)を選択して[Start]ボタンを押せば、処理が実行される。メソッドはシミュレーション・コピー・移動・ショートカットファイルの作成、の4つが選択可能。
ルールの追加は、ツールバーにある[Add entry]ボタンなどから行える。小さなダイアログが現れるので、そこで移動元のフォルダー、ワイルドカードまたは正規表現のパターン、移動先のフォルダーを指定しよう。よく利用するパターンは保存して再利用することもできるので、“拡張子でフィルターする”“年月日でフィルターする”といったよく利用するパターンを登録しておくとよい。
入力が完了したら、[Add entry]ボタンでルールを保存する前に、[Run simulation]ボタンでルールのシミュレーションをしてみよう。実際にそのルールを実行した際の結果がテキストで表示されるので、ルールが正しく記述されているかを事前にチェックすることができる。
なお、作成したルールのリストはファイルとして保存しておくことが可能。用途によってルールを複数作成して使い分けることも可能だ。
ソフトウェア情報
- 「File Punter」
- 【著作権者】
- Jody Holmes (Skwire Empire) 氏
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(個人利用のみ、寄付歓迎。商用利用の場合はライセンスが必要)
- 【バージョン】
- 1.0.8(14/04/09)