杜のAndroid研究室

第260回

おおまかな指定で写真を簡単に切り抜いて合成できる「写真を合成」

周囲をなぞったりタップするだけで、境界線を自動認識して簡単に切り抜き

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、写真の切り抜き・合成ができるフォトレタッチアプリ「写真を合成」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。

写真の被写体を切り抜いて、他の写真と合成できるフォトレタッチアプリ

「写真を合成」

 「写真を合成」は、写真の被写体のみを切り抜いて、他の写真と合成できるシンプルなフォトレタッチアプリ。被写体の大まかな輪郭を線で囲んだり、背景をタップするだけで、境界線を自動認識して切り抜きを行えるほか、画像を拡大してなぞり、切り抜き範囲を細かく指定することも可能。切り抜いた被写体は端末に保存するほか、他の写真と合成してSNSなどに共有することができる。

 まずは、切り抜きを行う写真を選択しよう。起動画面にある[写真を選択する]ボタンから端末内の写真を選択できるほか、[撮影]ボタンをタップしてカメラを起動し、その場で写真を撮影することも可能。選択した写真が画面に表示されるので、オレンジ色の枠線で被写体の四方を囲み、画面右上の[OK]ボタンをタップすれば、写真を矩形にトリミングして編集画面を表示できる。

切り抜きを行う写真を端末内から選択したり、その場で撮影できる
オレンジ色の枠線で範囲を指定し、画面右上の[OK]ボタンをタップすると、写真をトリミングして編集画面を表示可能

輪郭をなぞったり、背景をタップして被写体の切り抜きが可能

“範囲指定”ツールで範囲を指定して削除や復元を行い、切り抜き範囲を調整できる

 編集画面では、画面下部のツールバーにあるボタンを使って、被写体の切り抜きを行える。ツールバーの[範囲指定]ボタンをタップして使える“範囲指定”ツールでは、被写体の輪郭をなぞって赤色の太い線を描くことで、切り抜き範囲を指定可能。輪郭を線で囲んで始点と終点を重ねると、境界線を自動認識して切り抜きが行われ、周囲の削除された部分が半透明で表示される。

 いったん切り抜きを行ったあと、再び“範囲指定”ツールで切り抜き範囲を調整することも可能。ピンチイン・アウトで画像を拡大・縮小し、同様に画面をなぞって赤色の線で範囲を指定することで、指定した範囲を削除したり、復元することができる。なお、画面左上の[アンドゥ][リドゥ]ボタンをタップすると、アンドゥ・リドゥができるほか、ツールバー左端の[リセット]ボタンをタップすれば、切り抜きを最初からやり直すことが可能。

 また、ツールバーの“自動復元”“自動削除”ツールを使うと、被写体の背景が単色の場合などにすばやく切り抜きを行える。[自動削除]ボタンをタップしたあとで、背景をタップすると、同系色のエリアを一気に削除することが可能。一方、[自動復元]ボタンをタップしたあとで、削除された部分をタップすれば、同系色のエリアを復元することができる。なお、自動削除または自動復元を行ったあとで、ツールバーの上側にある“影響範囲”のスライダーを左右に動かすと、削除または復元する範囲を拡大・縮小することが可能だ。

ツールバーの[自動削除]ボタンをタップして、被写体の背景をタップすると、同系色のエリアを一気に削除可能
“影響範囲”のスライダーを左右に動かして、削除する範囲を拡大・縮小できる

 このほか、ツールバーの[復元][消しゴム]ボタンからは、ペンツールまたは消しゴムツールで直接塗りつぶして、切り抜き範囲を細かく調整することができる。各ボタンを長押しすると、ツールバー上側にメニューが表示され、ペンや消しゴムの大きさ・形を選択可能だ。

ツールバーの[復元]ボタンからはペンツールで塗りつぶして、切り抜き範囲を細かく調整できる
ペンツールや消しゴムツールの大きさ・形を選択することも可能

切り抜いた被写体を他の写真と合成して、SNSへ共有できる

被写体をドラッグして移動できるほか、拡大・縮小や角度の調整を行える

 被写体の切り抜きが完了したら、画面右上の[合成へ]ボタンをタップし、背景画像となる写真を端末内から選択して合成を行える。背景画像は必要に応じて回転やトリミングが可能で、次の合成画面では、選択した背景画像の上に、先ほど切り抜いた被写体が表示される。

 被写体はドラッグで上下左右に移動できるほか、オレンジ色の枠線の四隅などにある矢印ボタンをタッチしながらドラッグすることで、拡大・縮小や角度の調整が可能。また、枠線の左側にある三角形ボタンをタップすれば、被写体を左右反転させることもできる。

 加工が完了したら、画面右上の[出力]ボタンから合成画像の保存などを行える。画質を“標準画質”または“高画質”から選択でき、画像を端末内に保存したり、SNSアプリなどを起動して共有することが可能だ。

 なお、切り抜き完了後に画面上部中央にある[出力]ボタンをタップすると、切り抜いた被写体のみを画像保存することができる。白色背景のJPEG形式または背景を透過させたPNG形式で画像を端末内に保存でき、他のアプリで直接共有することも可能。

画質を選択して、合成画像の保存や共有ができる
切り抜いた被写体のみをJPEGまたはPNG形式で画像保存できる
「写真を合成」
【著作権者】
(株)マジックアワー
【対応OS】
Android 4.0以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.3.0(15/08/03)

(ライターズハイ:鈴木 友博)