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「Agentic AI Foundation」が設立、AIエージェントの透明性・相互運用性のための中立団体

Anthropicは「MCP」、OpenAIは「AGENTS.md」を寄付

「Agentic AI Foundation」のアナウンス

 Linuxをはじめとするオープンソースプロジェクトの開発と採用を推進する非営利団体Linux Foundationは12月9日(米国時間)、「Agentic AI Foundation」(AAIF)の設立を発表した。各社が提供するエージェント型AIの透明性と相互運用性を確保し、協働的な進化を確実にするための中立的で開かれた基盤を提供する。

 「AAIF」に参加するおもなメンバー(プラチナメンバー)は以下の通り。

  • Amazon Web Services(AWS)
  • Anthropic
  • Block
  • Bloomberg
  • Cloudflare
  • Google
  • Microsoft
  • OpenAI
「AAIF」に参加するおもなメンバー

 なかでもAnthropic、Block、OpenAIの3社は、AIエージェントの基盤として以下のプロジェクトを「AAIF」に寄付している。

  • Model Context Protocol(MCP):Anthropic社が提供。AIモデルとツール、データ、アプリを接続するための標準プロトコル
  • goose:ローカルファーストのAIエージェントフレームワークで、拡張可能なツール統合をMCPベースで提供。Block社が寄付
  • AGENTS.md:プロジェクト単位でAIエージェントへの追加指示を記述できるドキュメント仕様。OpenAIが主導し、多くのソリューションで採用

 「AAIF」は「MCP Dev Summit」などのイベントを通じて、コミュニティの拡大を図る考え。次回は2026年4月2日から3日にかけてニューヨーク市で開催される。