杜のAndroid研究室

トレンドマイクロのバッテリー管理アプリ「トレンドマイクロ バッテリーエイド」

Wi-FiのON/OFFやアプリを管理してバッテリーを節約できるアプリのベータ版

(12/10/10)

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、バッテリーの使用状況を把握して節約を図れるバッテリー管理アプリ「トレンドマイクロ バッテリーエイド」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。

バッテリーの使用状況や各アプリのバッテリー使用率を確認

「トレンドマイクロ バッテリーエイド」「トレンドマイクロ バッテリーエイド」

 「トレンドマイクロ バッテリーエイド」は、アンチウイルスソフトでも知られるトレンドマイクロが提供するバッテリー管理アプリ。Androidのバッテリーの残量や残りの持ち時間を把握できるほか、Wi-FiやBluetoothなどのON/OFF、インストールしているアプリを管理してバッテリーの節約を図ることが可能。現在、ベータ版として提供されており、全機能を無料で利用できる。なお、11月には有償版が公開される予定。

 アプリの初回起動時にはメールアドレスの登録が必要となり、メールアドレスを入力して国を選択し、[開始]ボタンを押すと利用を開始できる。起動画面となる[ステータス]タブには円形のバッテリーメーターが表示され、バッテリーの残り時間を把握できるほか、表示を切り替えれば残量をパーセンテージで確認可能。充電を開始すると時間表示が変化し、フル充電までにかかる時間の目安が表示される。

バッテリーメーターの表示を残り時間と残量のパーセンテージで切り替え可能バッテリーメーターの表示を残り時間と残量のパーセンテージで切り替え可能

充電時には、充電に必要な時間を確認することができる充電時には、充電に必要な時間を確認することができる

 [消費メーター]タブでは、詳細なバッテリーの使用状況を確認可能。ドーナツ型のグラフが表示され、“画面”や“アプリ”“Wi-Fi”“音声通話”など、各項目のバッテリーの使用率を確認して、どれがバッテリーを消費しているのかを確認できる。また、リスト表示に切り替えると現在実行中のアプリが一覧表示され、各アプリのバッテリー使用率を確認できるほか、アプリを選択して実行を停止したり、アンインストールすることも可能。

[消費メーター]タブでは、画面やアプリなど項目ごとにバッテリーの使用状況を確認可能[消費メーター]タブでは、画面やアプリなど項目ごとにバッテリーの使用状況を確認可能

実行中のアプリを一覧表示し、各アプリのバッテリー使用率を確認できる実行中のアプリを一覧表示し、各アプリのバッテリー使用率を確認できる

“モバイルアプリ評価”で各アプリのバッテリー消費レベルをチェック

 本アプリの特長のひとつが、トレンドマイクロのクラウドサービス“モバイルアプリ評価”により、インストールしているアプリからとくにバッテリーを消費するアプリを検出できる機能だ。初回起動時に表示される“既存アプリのスキャン”というポップアップで[スキャン]ボタンを押すと、インストールしているアプリの情報がサーバーに送信され、スキャンが行われる。ステータスバーに表示されるアイコンから拡大鏡のマークが消えればスキャン完了となり、通知領域のボタンから結果画面を表示可能。

 結果画面では、インストールしているアプリが一覧表示され、各アプリのバッテリーの消費レベルが“ライト級”“ミドル級”“ヘビー級”の3段階で評価される。あまり使っていないアプリのなかにバッテリー消費レベルが高いものがある場合などは、一覧からアプリを選択し、アンインストール可能。なお、[詳細設定]タブから[電力消費アプリをスキャン]画面を表示し、[スキャン]ボタンを押せば、インストールしているアプリを再スキャンできる。

 また、[ステータス]タブの画面下部で“電力消費アプリの警告”をONにすれば、新たなアプリをインストールした際に自動でチェックが行われ、通知領域でバッテリーの消費レベルを確認可能。

初回起動時に表示されるポップアップで[スキャン]ボタンを押し、インストールしているアプリの情報をサーバーに送信してスキャンする初回起動時に表示されるポップアップで[スキャン]ボタンを押し、インストールしているアプリの情報をサーバーに送信してスキャンする

インストールしているアプリのバッテリー消費レベルが3段階で評価されるインストールしているアプリのバッテリー消費レベルが3段階で評価される

一覧からアプリを選択し、アンインストールすることも可能一覧からアプリを選択し、アンインストールすることも可能

新たなアプリをインストールした際に、バッテリー消費レベルを自動でチェックできる新たなアプリをインストールした際に、バッテリー消費レベルを自動でチェックできる

“バッテリーの最適化”と“電話専用モード”でバッテリーを節約

 バッテリーの節約を図る主な方法としては、“バッテリーの最適化”と“電話専用モード”の2つが用意されている。[ステータス]タブの[今すぐ最適化]ボタンを押すと、“最適化の設定”画面が表示され、設定項目を選択して最適化を行える。“最適化の設定”画面ではWi-FiやBluetoothをOFFにしたり、画面の明るさを20%下げられるほか、指定したアプリ以外を停止させてバッテリー消費を抑えることが可能。停止させたくないアプリは“よく使うアプリ”リストで指定する仕組みで、現在実行中のアプリの一覧から選択してリストに追加できる。

 選択した設定項目にもとづいて、増加するバッテリーの持ち時間が表示され、画面下部の[続行]ボタンを押せば最適化を実行可能。なお、“設定を保存して次回からこの手順を省略する”のチェックボックスをONにすれば、次回からは[ステータス]タブの[今すぐ最適化]ボタンを押すだけで最適化を行える。

“最適化の設定”画面でOFFにする項目などを選択し、[続行]ボタンを押してバッテリーを最適化“最適化の設定”画面でOFFにする項目などを選択し、[続行]ボタンを押してバッテリーを最適化

“よく使うアプリ”リストでバッテリー最適化の際に停止させないアプリを管理できる“よく使うアプリ”リストでバッテリー最適化の際に停止させないアプリを管理できる

 また、Wi-Fiや3Gなどのすべてのデータ通信をOFFにしてバッテリーを節約するのが“電話専用モード”だ。[ステータス]タブで“電話専用モード”をONにするとWi-Fiや3G、BluetoothがOFFになるとともに実行中の全アプリの停止などが行われ、電話以外の機能が一括でOFFになり、バッテリーを最大限に節約することが可能。

 [詳細設定]タブの[電話専用モード]画面では、“電話専用モード”でOFFなどにする項目をカスタマイズでき、たとえば、Wi-Fiと自動同期だけをOFFにするといった設定も可能。また、時間帯やバッテリー残量に応じて“電話専用モード”に自動で切り替わるように設定することもできる。

“電話専用モード”でWi-Fiや3Gなどのネットワーク接続を一括でOFFにできる“電話専用モード”でWi-Fiや3Gなどのネットワーク接続を一括でOFFにできる

“電話専用モード”でOFFにする項目をカスタマイズしたり、自動で“電話専用モード”に移行する時間帯やバッテリー残量を指定できる“電話専用モード”でOFFにする項目をカスタマイズしたり、自動で“電話専用モード”に移行する時間帯やバッテリー残量を指定できる

手軽にできるバッテリー節約方法とウィジェットの配置

 そのほか、手軽にバッテリー節約を図れる方法として、端末をしばらく使っていないときに自動でバッテリーを節約する“スタンバイEco”、Wi-Fiを使っていないときにWi-Fiを自動でOFFにする“Wi-Fi Eco”も用意されていて、[詳細設定]タブの画面下部にあるチェックボックスを選択して設定可能。

 また、ホーム画面にウィジェットを配置することも可能。ウィジェットでは、バッテリーの残り時間や残量を確認できるほか、ボタンをタッチして“電話専用モード”に設定するといった操作もでき、1×4・1×2・1×1の3種類を選択可能だ。

“スタンバイEco”“Wi-Fi Eco”で手軽にバッテリーを節約可能“スタンバイEco”“Wi-Fi Eco”で手軽にバッテリーを節約可能

ウィジェットでバッテリーの残り時間や残量を確認したり、“電話専用モード”に設定できるウィジェットでバッテリーの残り時間や残量を確認したり、“電話専用モード”に設定できる

【著作権者】
トレンドマイクロ(株)
【対応OS】
Android 2.2以降
【ソフト種別】
フリーソフト(ベータ版)
【バージョン】
1.0.1212(12/10/02)

(ライターズハイ:鈴木 友博)