デキる人の使いこなしワザ for PC
Windowsが起動に失敗して無限ループに! 自動修復機能をOFFにするワザ
2017年9月19日 06:10
こんにちは、阿久津です。Windows 10には連続して起動に失敗した場合、自動的に修復する機能を備えています。起動の初期プロセスを診断し、可能であれば修復に至りますが、何らかの理由で無効にしたい場合もあるでしょう。
例えば自動修復が成功しない場合です。Windows 10は何度も自動修復を試みるため、無限ループに陥りかねません。筆者もThreshold 1(ビルド10240)の頃にWindows 10 Insider Previewに切り替えたところ、説明したような状況に遭遇しました。
その際はタイミングを見計らってPCの電源を切り、クリーンインストールからやり直しましたが、仮にセーフモードなら起動する場合は今回紹介する使いこなしワザが役立ちます。まずは現在の状態を確認しましょう。
コマンドプロンプトから自動修復機能を無効化する
まず、“Windowsブートローダー”セクションに並ぶ識別子“idenntifier”を確認してください。値の“{default}”がWindows 10が現在使用するブート構成データ名ですが、機能の有無を切り替える際に必要です。次に“recoveryenabled”の値が“Yes”とあるとおり、自動修復機能は有効です。この機能を無効にするには、以下のように実行します。
bcdedit /set {default} recoveryenabled No
これで自動修復機能が無効になりました。ただし、本操作は前述したようにトラブル発生時の対処方法であるため、通常は有効にしておくことをおすすめします。有効に切り替えるには、末尾にある囲みの内容をコマンドプロンプトにコピー&ペーストしてください。
bcdedit /set {default} recoveryenabled Yes
阿久津 良和
PC総合誌やDOS/V専門誌、Windows専門誌など、各PC雑誌の編集部を経たのちに独立。WindowsとLinuxをこよなく愛するものの、最近はクラウドやインフラを基盤としたITビジネスソリューションに強く惹かれている。「今すぐ使えるUbuntu入門ガイド Linuxをはじめよう」「今すぐ使えるかんたんPLUS+ Windows 10 完全大事典」(技術評論社)など著書多数。