いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel効率化】知っていれば仕事がサクサク終わる!エクセル作業が捗るショートカットキー5選
2017年8月14日 06:55
Excel(エクセル)は、仕事や普段の生活で使う機会の多い、最も身近なアプリケーションのひとつです。しかし、「イマイチよくわからないまま使っている」「実は少し苦手……」という人も多いのではないでしょうか? この連載では、いまさら人に聞けないけど、知っていれば必ず役に立つ、Excelを使いこなすためのノウハウを紹介します。
ショートカットキーを活用して作業効率をアップしよう
Excelで文書を作成する時に、ショートカットキーを使って作業していますか? ショートカットキーを使うと、手をマウスに移動する必要がなくなるので、よりスムーズに作業できます。よく使う操作のショートカットキーはぜひ覚えて、活用してみてください。
今回は、Excelで使える便利なショートカットキー5つを厳選して解説します。
(1)数値を通貨表示にする([Ctrl]+[Shift]+[$])
やっと作成し終わった売上表に対して、急に上司から「すべての金額のセルにマークを表示して、3桁ごとに区切ってカンマを付けるように!」などと言われても焦る必要はありません。[Ctrl]+[Shift]+[$(4)]キーを押せば、一気に通貨表示(例えば「9999」が「9,999」)に変更できます。
売上表の金額の欄に入力されている数値を、通貨表示に変更する例を考えてみましょう。変更したい数値が入力されたセル範囲B3:E19を選択して、[Ctrl]+[Shift]+[$]キーを押します(①)。
セル範囲B3:E19に入力されている数値が通貨表示になりました(②)。
(2)ワークシートを切り替える([Ctrl]+[PgUp]、[Ctrl]+[PgDn])
複数のワークシートを切り替えながら作業を行う時に、いちいちマウスでシートタブをクリックするのは面倒ですよね。こんな時に使えるショートカットキーがあります。
週ごとの売上記録を、それぞれ別のワークシートにまとめて管理している店舗の例を考えてみましょう。
現在は「2017年8月第1週」シートがアクティブになっています(①)。
現在アクティブになっている「2017年8月第1週」シートから、次のシート(「2017年8月第2週」シート)へ移動してみます。[Ctrl]+[PgDn(PageDown)]キーを押すと、次のワークシートに移動します(②)。
次のワークシート(「2017年8月第2週」シート)へ移動できました(③)。
前のシートに戻りたい時は、[Ctrl]+[PgUp(PageUp)]キーを押すと、戻ることができます。
[Ctrl]+[PgDn]キーと[Ctrl]+[PgUp]キーを使いこなせば、ワークシート間の移動をすばやく行えます。
(3)行や列全体に選択を広げる([Shift]+[Space]、[Ctrl]+[Space])
1つのセルが選択された状態から、行全体(または列全体)に選択を広げるショートカットキーです。このショートカットキーは、次の(4)のテクニックで解説する、行や列の挿入・削除を行うショートカットキーと組み合わせて使うと便利です。これらのテクニックを組み合わせると、行や列の挿入・削除がすばやくできるので、作業をスピードアップできます。
ここでは例として、会員名簿の中の1つのセルが選択された状態から、行全体に選択を広げる方法について解説します。
選択したい行に含まれるセル(セルB7)を選択し、[Shift]+[Space]キーを押します(①)。
セルB7が含まれる行全体が選択されました(②)。
ここでは、行全体に選択を広げる方法を解説しましたが、列全体に選択を広げる場合は、[Ctrl]+[Space]キーを押します。ぜひ応用してみてください。
(4)行や列の挿入・削除を行う([Ctrl]+[Shift]+[+]、[Ctrl]+[-])
先ほど解説した(3)のテクニックを使って行全体を選択し、選択した行の上に新しい行を挿入したい…という時にも使えるショートカットキーもあります。ここで解説するショートカットキーを使えば、行や列の挿入・削除がマウス操作なしで瞬時に行えるようになります。
今回は、(3)のテクニックを使って行全体を選択し、選択した行の上に新しい行を挿入する方法を解説します。
(3)のテクニックを使って7行目を選択した状態で、[Ctrl]+[Shift]+[+(;)]キーを押します(①)。
①で選択した行の上に新しい行が挿入されました(②)。
行を削除する場合は、削除したい行全体を選択した状態から、[Ctrl]+[-]キーを押します。
ここで解説したショートカットキーは、列の挿入や削除にも応用できるので、ぜひ試してみてください。
(5)[セルの書式設定]ダイアログボックスを表示する([Ctrl]+[1])
Excelの文書を作成していると、[セルの書式設定]ダイアログボックスを使ってさまざまな書式を設定することが多いですよね。
最後に、[セルの書式設定]ダイアログボックスを表示するショートカットキーについて解説します。
書式設定をしたいセル(セルA1)を選択し、[Ctrl]+[1]キーを押します(①)。
[セルの書式設定]ダイアログボックスが表示されました(②)。
右クリックでダイアログボックスを表示するよりも、すばやく表示できました。
ショートカットキーを使いこなすことが効率アップの鍵
今回は、Excelで作業効率を上げるために使えるショートカットキーを5つ、解説しました。手をマウスに移動させる必要がなく、スムーズに作業を進められるのではないでしょうか。
今回ピックアップしたもの以外にも、たくさんショートカットキーはありますが、すべてを覚える必要はありません。よく使う操作のショートカットキーを覚えて、うまく使いこなすことが重要です。ショートカットキーを自在に操って、効率的な資料作成に役立ててくださいね。