週末ゲーム

第652回

ボードゲーム風・ローグライクRPG「箱庭フロンティア」

自動生成される世界を運と実力で切り抜けろ!

 『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームの中から、編集部がピックアップした作品を毎週紹介していく。今回は、自動生成される世界を運と実力で切り抜けるボードゲーム風・ローグライクRPG「箱庭フロンティア」を紹介する。

 本作はゲーム制作ツール「WOLF RPGエディター」で制作された作品のコンテスト“第8回 WOLF RPGエディターコンテスト”の総合順位にて第2位を獲得した作品。ワンプレイは短時間でありつつ、各種要素の収集など全体的なボリュームもあるため、じっくりと楽しめるゲームにもなっている。

ボードゲーム風の世界を舞台に、ランダム要素を乗りこなせ!

ランダムな要素をどう切り抜けるかという要素も面白い

 本作は、マス目で区切られたボードゲーム風の世界を冒険するゲーム。冒険の舞台となる世界は毎回自動生成、ランダムイベントなども存在し、探索して入手できる特技やアイテムを活用して戦闘を切り抜けることも必要となる。そのため“プレイヤーの判断力で、ランダムな要素をいかに乗りこなすか?”というローグライクRPGのような楽しみも醍醐味だ。

 冒険は、自動生成されるマップを舞台に、ダイスを振って出目に応じたマスを進んでいくルールとなる。奥の階層へ進むことができるクリスタルのマスにたどり着き、最終的に世界ごとに決められた階層を踏破することでクリアだ。なお、世界ごとにクリアまでの日数が決められており、日数をオーバーすると冒険失敗となる。日数はダイスを振ることで、また特定のイベントによって減少する。

 冒険時にはマップの全域を見ることができる。マップには特技やアイテムを手に入れることができる宝箱のマスや、各種イベントの発生する街などのマスが存在するので『どういった場所を探索したいか』を決めてから進むのも良いだろう。

世界の最深部を目指し、階層を踏破していこう
マップの全域はいつでも見ることができる
戦闘はランダム要素がほとんどない。手持ちのアイテムなどを組み合わせて戦術を考えよう

 マップ上、魔物が表示されているマスに止まった際などには、モンスターとの戦闘となる。戦闘は単純に攻撃するだけでなく、手持ちの特技やアイテムなどを駆使しないと、勝利するのは難しい。敵に与えるダメージや、こちらが受けるダメージ、行動順番などの情報は可視化されているので、それらを参考に戦術を立て、行動していくことが重要だ。

 戦闘で使用できる特技やアイテムは、いずれも一定回数分のみ使えるものとなっている。そのため『特技を温存するか?それとも一気に殲滅してHPの減少を抑えるか?』といった判断も重要で、面白い部分となっている。

さまざまな世界で冒険を繰り返し、さらなるフロンティアへ!

みごと世界を踏破すると、クリアしたキャラクターを保存することができる

 世界の最深部の階層を踏破すれば、冒険はクリアだ。獲得した経験値分のポイントがストックされ、冒険結果に応じた実績なども解放される。なお、クリアしたキャラクターは保存することができ、後述の“探索”で使用することができる。

 クリア後には拠点である“最果ての酒場”に戻り、獲得したポイントを使用して各種要素を解放することや、冒険から生還したキャラクターでパーティーを組んで戦う“探索”を行うことができる。

 要素の解放に関しては、冒険を開始するときの行き先が増える“地図”の入手や、冒険開始時にプレイヤーが選べる職業の追加などがある。職業は当初“旅人”しか選ぶことができないが、ポイントを貯めていくことで“騎士”、“魔法使い”などを解放することができる。どの職業も特色あるものとなっているので、さまざまな職を試してみよう。

 次に“探索”について。こちらは、世界から生還した際に保存したキャラクターたちでパーティーを組み、モンスターたちとの連戦に臨むものとなっている。連戦に勝利すると地図を入手することができる。

防御に秀でた騎士は安定した戦いができる。魔法使いは、火力は高いものの特技に依存する戦闘スタイルのため、特技の使用回数に注意だ
探索では戦闘ラッシュを切り抜けることになる。メンバーの組み合わせも重要だ

 本作は、1回の冒険が5分~40分ほどでありつつ、要素の解放などを含めるとなかなかのボリュームを楽しめる。短時間で楽しみつつコツコツ要素を解放していきたい人は、プレイしてみてはいかがだろうか。

ソフトウェア情報

「箱庭フロンティア」
【著作権者】
こよる 氏
【対応OS】
Windows
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.06(16/08/28)