【第448回】
ダンジョン探索アクションゲーム「迷宮城ハイドラ」
きっちり作り込まれた良作アクションゲーム
(11/05/13)
『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、選び抜いた良作を毎週紹介していく。今回は、伝統的なサイドビューのダンジョン探索アクションゲーム「迷宮城ハイドラ」を紹介しよう。
アイテムを入手して行動範囲を広げていく探索アクションゲーム
「迷宮城ハイドラ」は“蛇神ハイドラに奪われた王冠を取り戻せ!”というシンプルな世界設定のみで、ハイドラ城という舞台をひたすら探索していく2Dサイドビューのアクションゲーム。主人公は鎧をまとった二等身のキャラクターで、剣を装備している。会話などのストーリー要素はなく、とにかく純粋にアクションとクリアへの探索を楽しむスタイルだ。
主人公が敵からダメージを受けて、画面に表示されているHPゲージがゼロになるとゲームオーバー。城内の各地に設置されている青いクリスタルでセーブが可能となっており、ゲームオーバーになった場合はそこからやり直すことが可能だ。
主な操作はカーソルキーの左右で移動、上下でハシゴの上り下り、[Z]キーでジャンプ、[X]キーで剣による斬撃、[C]キーでサブウェポン攻撃、[A]キーでサブウェポン切り替え、[F1]キーでステータス画面の開閉となっている。また、カーソルキーの上で主人公が立っている位置の扉などを調べることが可能だ。基本的にはジャンプと剣、サブウェポンを駆使して探索を進める形だが、最初はサブウェポンを持っていないので、ダンジョンを探索して見つけなければならない。
ハイドラ城にはいくつかの仕掛けがある。まず、各所に隠されている“宝箱”。これを発見して、鍵やサブウェポン、その他のアイテムなどを入手しよう。これらによって行動可能な範囲が広がったり、強敵を倒せるようになる。また、ハイドラ城には通常のフィールドのほかに、鍵のかかった扉から入れる“ダンジョン”が8つ存在する。対応する鍵を入手すると入ることができ、ダンジョン内にはスイッチや扉などの仕掛けが施されているほか、奥にはボスモンスターが待ちかまえていて、これを倒すと重要なアイテムが手に入るという仕組みだ。
サブウェポンや盾を駆使して戦っていこう
サブウェポンにはまっすぐ横に飛ぶ“ぎんのや”、一定距離を飛んでUターンしてくる貫通武器“ブーメラン”、放物線を描いて飛ぶ“ぎんのオノ”などがあり、リーチの短い剣では攻撃が届かない位置にいる敵を倒すのに有効。これらを使わないと先へ進めない場面もあるので、行き詰まった場合はサブウェポンの使い方や、取り忘れを疑うといい。サブウェポンは使用回数の制限があるが、使用回数は敵を倒すとたまに出るアイテムを取ることで最大99回までストック可能。あまり出し惜しみせずに使っていける。そのほか敵を倒したときは、HP回復アイテムが出ることもある。
また、敵の飛び道具を受け止める盾“ハンターシールド”も重要なアイテムだ。主人公は停止状態だと自動で盾を正面に構えて飛び道具を無効化し、カーソルキーの上を押すことで盾を上に向けることもできる。これを使いこなさないとクリアは難しいので、使い方に慣れていこう。
攻略のヒントは一切示されないので、とにかく堅実に、地力で解いていくことになる。とくに自分でマップを書くのは有効だ。マップを書き、行き止まりや怪しい場所などをマークしていくことで、攻略の足かがりとするわけだ。比較的序盤で手に入るアイテム“チャイム”を持っていれば、アイテムが隠されている場面でチャイム音が鳴るので、これを手がかりにマップを作っていくといい。あとはとにかく丁寧に操作すること。敵から無用なダメージを受けないように慎重なプレイを心がけよう。
横スクロールの探索アクションという成熟したジャンルであることもあり、完成度は高い。マップを作りながらきちんとプレイしていけばそれほど行き詰まることもないはずだ。また、ベテランゲーマーならば懐かしさを感じるプレイ感だが、気持ちよく遊べるバランス調整がされているので、ファミコン時代に難易度の高いこの手のゲームで苦労したという人でも、思いのほかサクサク遊べてより楽しめるかもしれない。アクションゲームの原点的な面白さを味わってみたい人におすすめしたい。
- 【著作権者】
- BUSTER 氏
- 【対応OS】
- Windows 95/98/Me/2000/XP
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
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