Windows 10資格認定試験 徹底攻略!
《第7問:解答》ドライブを暗号化するBitLockerの鍵情報は何に格納できる?
2016年11月28日 06:00
先週の出題「第7問 ドライブを暗号化するBitLockerの鍵情報は何に格納できる?」の解答と解説をお伝えする。
分からなかった人・間違えた人は、ぜひ実際にWindows 10を操作して確認していただきたい。
《第7問》
OSがインストールされたドライブをBitLockerで暗号化する場合に、鍵の情報またはその格納場所として利用できるものはどれですか。(3つ選択)
A. TPM
B. USBフラッシュドライブ
C. パスワード
D. スマートカード
(正解:A、B、C)
※『徹底攻略MCP問題集 Windows 10[70-697:Configuring Windows Devices]対応』第6章<データアクセスと保護の管理>の問25より
OSがインストールされたドライブに対してBitLockerで暗号化する場合には、鍵の情報をTPM(A)またはUSBフラッシュドライブ(B)に保存するか、パスワードを鍵情報として利用する(C)かを選択することができます。
BitLockerによる暗号化を行う際には、暗号化に使う鍵の情報が必要となります。また、暗号化するドライブが、OSがインストールされたドライブかそれ以外のドライブかによって、鍵情報に利用できる選択肢も異なります。Windows 10でOSがインストールされたドライブを暗号化する際には、鍵情報の指定として次の3つが利用できます。
●TPM(A)
TPM(Trusted Platform Module)は、コンピューター内部にあるマザーボード上のセキュリティチップです。そのチップ上に鍵情報が格納されるため、起動時にはTPMにアクセスできる必要があります。TPMを単体で使うこともできますが、セキュリティを高めるためにTPMに暗証番号(PIN)を設定することや、TPMとUSBフラッシュドライブを組み合わせて利用することもできます。
●USBフラッシュドライブ(B)
任意のUSBフラッシュドライブを挿入し、鍵の格納場所として利用します。設定時および起動時にUSBフラッシュドライブが挿入されている必要があります。
●パスワード(C)
鍵情報として、BitLockerを有効化する際に指定するパスワードを利用します。起動時には、そのパスワードの入力が求められます。
OSがインストールされたドライブの暗号化に対しては、スマートカードを鍵情報またはその格納場所として利用することはできません(D)。
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「第7問 ドライブを暗号化するBitLockerの鍵情報は何に格納できる?」の解説を読み終えた方は、ぜひ「第8問 Windows 10のワークフォルダーを使ったデータ同期の動作はどれが間違っている?」にも挑戦してください。
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