Windows 10資格認定試験 徹底攻略!

《第8問:解答》Windows 10のワークフォルダーを使ったデータ同期の動作はどれが間違っている?

 先週の出題「第8問 Windows 10のワークフォルダーを使ったデータ同期の動作はどれが間違っている?」の解答と解説をお伝えする。

 分からなかった人・間違えた人は、ぜひ実際にWindows 10を操作して確認していただきたい。

《第8問》

ワークフォルダーの機能の説明として適切ではないものはどれですか。(2つ選択)

A. ワークグループのWindows 10でも使用できる
B. 完全にリアルタイムで同期を行う
C. AndroidやiOSとのデバイスともデータ同期ができる
D. 複数のデバイス間で直接データを同期する
(正解:B、D)

『徹底攻略MCP問題集 Windows 10[70-697:Configuring Windows Devices]対応』第7章<リモートアクセスの管理>の問6より

 ワークフォルダーは、完全にリアルタイムの同期ではありません(B)。また、デバイス間で直接データを同期するわけではなく、ファイルサーバーを介して同期が実現されます(D)。

 ワークフォルダーとは、モバイルデバイスを含めたデータの同期機能で、Windows 8.1からサポートされました。これまでも、フォルダーリダイレクトやオフラインファイルといったデータ同期のためのソリューションはありましたが、ドメインへの参加が必要であったり、Windowsのデバイスに限定されるといった課題がありました。現在のIT環境では、ドメインに参加していないコンピューターやWindows以外のデバイスを使用するシーンも増えてきています。そこで、ドメイン参加の有無に関わらず、AndroidやiOSのデバイスともデータ同期が行えるソリューションとして、ワークフォルダーという機能が役立ちます。

 ワークフォルダーの仕組みはオフラインファイルと似ており、デバイスとファイルサーバー間でデータの同期が行われます。ネットワークに接続されていなくても、ローカルのキャッシュデータにアクセスすることが可能です。オフラインファイルと異なるのは、WindowsだけでなくAndroidやiOSなどのデバイスで使用できるという点と、同期のタイミングです。

ユーザーの役割の選択

ワークフォルダー機能を使えば、Windowsだけでなく、AndroidやiOSのデバイスともデータ同期が行えます。

AndroidやiOSのデバイスでワークフォルダー機能を使用する場合、アプリのインストールが必要です。
Android版
iOS版

第9問のご案内

 「第8問 Windows 10のワークフォルダーを使ったデータ同期の動作はどれが間違っている?」の解説を読み終えた方は、ぜひ「第9問 ビジネス向けWindowsアプリの管理権限を設定する操作で正しいものは?」にも挑戦してください。

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新井 慎太朗(あらい・しんたろう)

株式会社ソフィアネットワークに勤務し、NECマネジメントパートナー所属の講師としてトレーニングへの登壇やコースの開発を行っています。主な担当領域はWindows製品に関するトレーニングで、Windows OSや仮想化に関するMicrosoft認定トレーニングを中心に担当しています。トレーニングに関しても、実機でのデモや実習を交えながら実装における注意点やポイントなどをご紹介しています。また、最近ではWindows製品の技術に関するWebの記事を連載していますので、そちらの記事でも皆様のお役に立てればと考えております。