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「マインドマップ×生成AI」は強力なビジネスツール!無料でも使える「EdrawMind」レビュー
上位版「Max」は図版の総合AI、「~の回路図を作って」「間取り図を作って」もOK
- 提供:
- Wondershare Software Co., Ltd.
2026年3月9日 06:55
ビジネスのタネというのは、最初は単なるアイデアの寄せ集めでしかない。それをつなぎ合わせて1つの形にしていくわけだが、その過程で接着剤となったり緩衝剤となったりする考え方が必要になる。最終的にそれが企画書やプレゼンといった形になり、実際のビジネスが走り始めるわけだ。
こうしたアイデアを形にするプロセスでは、いきなり企画案を書き始めたり、PowerPointを作り始めたりしても、大抵はうまくいかない。細かいところに目がいきすぎて、全体像がブレるからである。
そうした際の思考ツールとして「マインドマップ」を知っている方も多いだろう。2000年前後にパソコンソフトとして普及が始まり、2010年頃には一般への認知度も上がったが、アウトライン系のWebサービスや生成AIの登場で、最近は、注目度はやや下がっている感がある。「昔あったねーそういうの」とか「今はAIがあるからなー」と思った人も多いだろう。
だがこのマインドマップがAIと合体したと聞けば、俄然話が変わってくるはずだ。多くのビジネスツールを手掛けるWondershareの「EdrawMind(エドラマインド)」は、多彩なテンプレートを装備し、AIと相談しながらアイデアを広げて、プレゼン資料化まで持っていけるツールへと進化した。基本機能は無料、1年プランは6,580円。1ヶ月あたり549円となる。
ビジネスが走り出したら、指示図や構成図、フローチャート、ガントチャートといった「図版」の作成は必要不可欠である。これらを効率的に見栄えよく作れるツール、「EdrawMax(エドラマックス)」も是非押さえておくべきだ。こちらも基本機能は無料、1年プランは9,800円。1ヶ月あたり817円となる。
EdrawMind + EdrawMaxのコンビネーションで、完成度が高くスピード感のあるビジネスが展開できる。今回はEdrawMind、EdrawMaxがどのようなツールなのか、何ができるのかといった事例を交えながら、そのメリットをご紹介していきたい。
「思考」を多彩な表現で展開、言語化できる「EdrawMind」
- マインドマップをスライド化、さらに動画にも
「すでにある情報」もマインドマップにして構造化
上位版「EdrawMax」はフルスペックのドローツール
- 「シンセサイザーを作って」で回路図が、「マンションの3LDK」で間取り図が!
- デスクトップにも常駐、すぐに図版を作ってくれる
「アイデアから結果まで」を形にする図版の総合アプリ
「思考」を多彩な表現で展開、言語化できる「EdrawMind」マインドマップやアウトライン、カンバン、スライド……
「マインドマップ」とはどういうツールなのか、使ったことがない方もいらっしゃると思うので、まずはそこを説明しておこう。
アイデアとは、最初は漠然とした思いつきに過ぎないものだが、外に出すためにはそれを言語化する必要がある。そうして言語化された複数の要素は、その関係性ごとにグループ化したり、連携したり、発展したりして1つの流れを作っていく。
こうした発想を形にしていく上で役に立つのが、マインドマップだ。要素を書き出していき、象徴するキーワードで関係性ごとにまとめたり、別の要素との関係性を線で繋いで表現できる。
一例としてご紹介するマップは、筆者がオンラインカジノに関する総務省の検討会で発表する資料を作った際に、その考えをまとめた実物のマインドマップである。
現状認識からスタートし、法的規制の整理に関わる要素の整理、それらに対しての政策提言へと繋がる思考の流れを表している。筆者のやり方は、先にキーワードでざっくりと概要を設定し、後からその詳細を埋めていくというスタイルだ。詳細を詰めていく過程で、順番の入れ替えや要素の分岐や併合を行っていく。
マインドマップは、こうした要素の並び替えや関係性の組み換えがドラッグ&ドロップで簡単にでき、なんか違うなと思ったらすぐUndoできるというところに魅力がある。ここから出力としてテキストやHTML、PDFなどの形式に書き出すことになる。普通のマインドマップができるのはここまでだ。
だがEdrawMindは、まだ先がある。左上のモードボタンを切り替えると、アウトライン、カンバン、スライドに切り替えることができる。同じ情報を違う表現で見ることで、新しい発見やポイントが整理できる。
ただ無料版では、カンバンやスライドは一部利用が制限される。また追加できるトピック数も100までに制限される。100もトピック作らないんじゃないかと思われるかもしれないが、歴史的背景とかをまとめていると100ぐらいは割とあっという間なので、大規模なマップを作る場合には有料版へのアップグレードを検討してほしい。
このままプレゼンテーションすればいいというなら、EdrawMindのプレゼンテーションモードもなかなか便利だ。「アニメーション音声」はテンプレート数は少ないが、自動的にアニメーション付きのスライドで再生できる。例えば講演などで別途原稿や台本があり、その背景画像として表示を切り替えたいと言った演出に効果的だ。
マインドマップをスライド化、さらに動画にも
また、EdrawMindのさらなる強みと言えるのが、マインドマップからPowerPointのファイルを作成する「スライド生成ツール」や、動画を作成する「AI 動画エクスポート」だ。ここではPowerPointに変換してみよう。
「現在のマインドマップをスライドに変換」をクリックすると、まずスライドのアウトラインを作ってくれる。そこからテンプレートを選ぶと、AIがPowerPointファイルまで自動的に生成してくれる。テンプレートもシナリオやスタイルに合わせて、200種類以上が用意されている。
ここでは政府・オフィス向けの透明感のあるテンプレートを選んでみた。内容に応じてAIが自動的に見栄えのいいスライドを作ってくれる。
全体のスライドスタイルは右側の一覧からいつでも変更可能だ。ここで作ったものは、PowerPointで編集可能なPPTXファイルに出力できる。
「すでにある情報」もマインドマップにして構造化
すでに存在する知見を検索してまとめるという行為は、生成AIが最も得意とするところだ。サマリーというのは要約文章なわけだが、AIが作ったサマリーは短くまとまっているがゆえに、結局何を言ってるのか理解しづらいと感じたことはないだろうか。これは、内容を網羅することに主眼が置かれており、文章としての構造が犠牲になっているからだ。
だがEdrawMindに搭載された新機能「インテリジェントなファイル解析」は、ひと味違う。文章やWebサイトなどの知見を読み込ませて、マインドマップ形式で構造化してくれるというものだ。
試しに筆者がインプレス「AV Watch」で連載中のファイルから、2025年の動向をまとめた総集編の記事を読み込ませてみた。平文で書かれた文章を、抜けなくサマリー化しながら見出しを付け、構造化して見せてくれる。これなら本文を読み込むまでもなく、全体像が把握しやすい。
またそれぞれのトピックには、「ノート」が追加できる。ここにはテキストや画像、表組などのデータが格納できる。マインドマップ内にそのまま追記したら膨大すぎるような資料を、ここにまとめておくわけだ。そういえばこれの根拠はなんだっけ? といった情報を全部ノートにまとめておけば、このファイルだけで情報がまとめられる。
ノートは、単体でこれだけ先に作ることもできる。後でマインドマップを作ってそこに事前に作ったノートをリンクするといった使い方もできる。ただしノートを3つ以上使う場合は、「Pro+」プランへのアップグレードが必要になる。
こうして構造化したマップから、新しいひらめきが得られるだろう。 EdrawMindではそれを具体化するために、AIとディスカッションできる。メニューの「AI」から「Edraw AI」を呼び出すと、チャット形式で生成AIが利用できる。使用可能なAIは、GPT-5、Gemini-2.5、DeepSeek DeepThink、DeepSeek Generalの4タイプだ。
ここで得られたAIの回答も、マインドマップ化することができる。文章では把握しづらいという人でも、箇条書きで構造化されたマップであれば理解しやすいだろう。そしてこのマップをベースに自分の考えを加えていくことで、考えが整理できる。
こうして新しいマインドマップができたら、画面上の「ページスタイル」から、テーマやフォント、背景テクスチャなどを使って見栄えを調整すれば、このままで説明資料になる。また「プレゼンテーション」の「テーマトラバーサル」を使えば、マインドマップ上のトピックを、1つ1つ順に拡大して強調するアニメーション表示が可能だ。プレゼンのような改まった場よりも、プロジェクトチーム内でのコンセプトの説明や考え方の共有といった場で使う方が効果が高い。
筆者も以前、海外クリエイターの講演でこのようなプレゼンスタイルを見たことがある。説明しながらいつでも必要な部分に戻ったりジャンプしたりできるので、単にPowerPointをめくるだけではない、柔軟なプレゼンテーションが可能になる。あれはこの機能だったのかと改めて認識した次第である。
上位版「EdrawMax」はフルスペックのドローツールプロンプトで回路図や平面図、ワークフローが作成できる
ビジネスを展開する上では、いちいち指示書など文章で書かれた資料に立ち戻って確認するみたいなことはない。スピード感のあるビジネスの背景には、必ず文章の内容を的確に反映した優れた図版というものが存在するはずだ。
EdrawMindの上位版であるドローツール「EdrawMax」は、ビジネスに必須の様々な図版を短時間で作成できるツールだ。例えばチャート図は多くの場面で必要になると思うが、EdrawMaxはゼロから作ることもできる。だが基本的な図版から、より複雑なものまで、様々なテンプレートが用意されているので、これを使わない手はない。
例を挙げれば、製品開発プロセスやネットワーク図、電気回路、問題解決フローといった、すぐに必要だがこれまでは別プロジェクトで作った図を使い回ししてきたというケースも多いのではないだろうか。こうしたものもテンプレートをベースに新規に制作できる。
「シンセサイザーを作って」で回路図が、「マンションの3LDK」で間取り図が!
テンプレートは自力で細かい部分を修正していかなければならないが、EdrawMaxがすごいのはここからだ。AIにプロンプトを入力するだけで、間取り図、組織図、ガントチャート、回路図、年表、ユーザープロファイル図など、様々なスタイルの図版を自動的に作成してくれる。
それぞれの図版別に機能が用意されているのがポイントで、AI回路図作成機能で「アナログシンセサイザーの回路図」と入力したり、AI間取り図作成機能で「マンションの3LDKの間取り図」と入力すると、それに合わせた図版が出来上がる。
例えば「古民家を改装して住めるようにするまでのプロセスをフレームワーク図に…」と指示するだけで、見栄えのいいフレームワーク図ができあがる。
ここでは筆者が入力したプロンプトと、生成された図版のサンプルをご覧いただこう。
これまでアイデアを揉む際には、文章がベースになっていたと思う。それは文章なら誰でも簡単に手を入れて改変できるからだ。同じことが図版ベースでやれなかったのは、図版を作っては直し…というプロセスが大変だったからである。
だがEdrawMaxならAIに投げるだけで、検討のための図版をいくらでも生成してくれる。条件を変えて何度も生成させられるし、出来上がった図版を EdrawMaxに挿入して、改変を加えることもできる。文章化するよりも、もっと具体的に図版で構想をまとめていく方が得意という人もいることだろう。そうした人にぜひ使ってみてほしいツールだ。
デスクトップにも常駐、すぐに図版を作ってくれる
またこのAI機能は、 EdrawMaxを起動して新規作成して…という手順を踏む必要はない。 EdrawMaxをインストールすると、デスクトップ右に 「EdrawMax AI」が常駐する。ここにアイデアを入力するだけで、図版を作ってくれる。画像をPNGなどでダウンロードすることもできるし、ここから EdrawMaxを起動することもできる。
EdrawMaxは無料版からお試しで使えるが、テンプレート数が限られることやエクスポートした図版にウォーターマークが入るといった制限がある。機能を使い切るには、有料プランへの加入を検討するといいだろう。
「アイデアから結果まで」を形にする図版の総合アプリ「EdrawMind」「EdrawMax」
一般にマインドマップは、アイデアをまとめるためのツールである。一方ドローツールは、まとめたアイデアを具体的な図版にするためのツールである。だがEdrawMindとEdrawMaxは、そうした常識にとらわれない、アイデアから結果までのプロセスを、様々な方法論で繋ぐツールになっている。
EdrawMindは、アイデアを言語化しながら、考えをまとめるプロセスを経由し、最終的にはプレゼンまで持っていける。一方EdrawMaxは、アイデアをAIと検討しながら、図版をベースに考えをまとめ、そこから最終図版まで落とし込める。
もちろん、原点はマインドマップとドローツールなので、オーソドックスな使い方もできるのだが、内部にAIが組み込まれたことで、「アイデアの壁打ち」からスタートしたとしても、最終的には何らかのアウトプットに持っていけるツールに発展した。
アイデアがまとまらない、アイデアはあるが形にするまで時間がかかる、文章化するとなんかズレてくるといった悩みを抱えるビジネスマンも多いことだろう。それはあなた個人の能力に問題があるのではなく、それをサポートするツールに出会っていないだけなのかもしれない。
EdrawMindとEdrawMaxは、理系・文系どちらのビジネスマンにも使ってみて欲しいツールだ。まずは無料版から、ぜひお試しいただきたい。
小寺 信良
1963年、宮崎県出身。
18年間テレビ番組編集者を務めたのち、文筆家として独立。
専門分野はコンシューマ映像機器、放送機器、映像技術、放送文化、著作権行政、エネルギー問題、子供とIT、PTAなど。
2019年より故郷の宮崎県へ移住し、執筆活動を続ける。



























