CyberRebeat
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CyberRebeat
- バージョン・リリース日
- v2.0(15/05/07) インストールアプリ
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ハッキングを題材としたノベルゲーム
- ソフト種別
- 無料
- 対応環境 :
- Windows Vista/7以降
- 窓の杜から
ダウンロード - ファイルサイズ
- 247.0MB
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※消費税増税のため、一部ソフトの価格が異なっている場合があります
ハッキングを題材としたノベルゲーム。舞台は現代より少し未来の日本。主人公の“ヒロ”はネットカフェでその日暮らしをしつつ、バイトのライター仕事のため伝説のハッカー“Warlock”について調べていたが、情報元となった出版社で不可解な火災による死亡事故が発生。ヒロはネットカフェに集うハッカー達と共に事態の真相を探っていく。
物語は時代と視点人物が移り変わりつつ進行。ネットカフェの一室に籠もり、コーラばかり飲んでいる黒ずくめの女性ハッカー“ミサ”をはじめ、登場人物は素性不明で癖のある者ばかり。立ち絵のないキャラクターやネット上でのみ登場するキャラクターも含め、オフライン・オンライン合わせて多くの人物達が、それぞれの信念にもとづいて共闘や対立したり、意外な繋がりを持っていたりと、群像劇としても見所のある作品だ。
作中には実在するハッキング競技“CTF(Capture The Flag)”の大会や、企業や組織のサーバーへの侵入、成りすましで情報を聞き出すソーシャルハックとさまざまなハッキングシーンが登場。ハッキングの様子は“前哨戦”とも言える既存の攻撃ツールの使用、攻撃対象サービスのバージョンチェックから始まる脆弱性調査、エクスプロイトコードの作成……などなど、真に迫ったものとなっている。
派手な3DCGや画面中を覆うアラートといった古典的なハッキング描写とは一線を画しているが、それだけに地味になりがちなところを、攻防それぞれの心理状態やチーム内での連携を巧みに描き、手に汗握るエンターテイメントに仕立て上げているのが本作の魅力。ここぞという決め所では疾走感あふれるユーロビート系のBGMもシーンを盛り上げる。
中盤以降は、行方知れずの家族を探すためハッキングの世界へ身を投じた少女に焦点が当たり、過去から続く因縁との対決が描かれる。自身も後ろ暗いところのあるハッカー達が、しかし日陰者だからこその矜持を持って巨大な陰謀へと立ち向かっていくさまや、一度は散り散りになった仲間達が集う展開は圧巻。プレイ時間は10時間以上とボリュームのある作品だが、徐々に加速する物語に引き込まれていくことだろう。