ファタモルガーナの館
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ファタモルガーナの館 体験版
- バージョン・リリース日
- v3.02 インストールアプリ
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悲劇を越えて真実に迫っていく西洋浪漫サスペンスホラーゲームの体験版
- ソフト種別
- 体験版 (製品版はダウンロード販売 2,000円(税込み)など)
- 対応環境 :
- Windows 2000/XP/Vista/7
- 窓の杜から
ダウンロード - ファイルサイズ
- 172.2MB
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※消費税増税のため、一部ソフトの価格が異なっている場合があります
中世から近代まで、いくつかの時代と場所に渡って存在する館を舞台としたサスペンスホラー作品。体験版では全八章中二章までプレイでき、ボリュームは4~5時間となっている。物語は記憶をなくした“あなた”が、古ぼけた屋敷で目を覚ますところから始まる。“あなた”を『旦那さま』と慕う謎の女中に導かれ、“あなた”は館がもつ記憶として、四つの異なる時代に館で起きた悲劇を目撃していく。
“西洋浪漫サスペンスホラー”と銘打たれた本作は、すれ違いによって起こる悲劇や救いようのない人の業を感じさせる陰惨な展開が続き、ショッキングなシーンも少なくない。しかし、ただ鬱々としているのではなく、悲劇を乗り越えて“館の魔女”と相対していく熱い展開も魅力となっている。
真実が明かされたと思いきや、そこにもまだ嘘があり、二転三転していく展開。やがて最初は時代も登場人物もバラバラで無関係と思われた一章から三章までの物語すらも、ある一点に集束していくという構成となっている。
また、物語を彩るグラフィックや音楽も、ボリューム・クオリティ共に制作陣の熱を感じさせるものとなっている。キャラクターの立ち絵や40枚以上用意されているイベントグラフィックは、油彩のような厚塗りによって、中世ヨーロッパらしいきらびやかな衣装の数々から赤黒い血溜まりの凄惨さまでを詳細まで描き込んでいる。
60曲を超えるBGMは、開拓時代の新大陸が舞台の三章ではジャズ調の曲がその土地の空気を醸し出し、辛い展開が続く中盤から終盤にかけては重く静かなピアノ曲が印象的に響くなど、複数の作曲家によるバラエティに富んだ楽曲が揃っている。
サスペンス好きはもちろん、それに留まらず物語を読むのが好きな人なら、きっと自分だけの見所を見つけられるだろう。