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「Office」アプリの新デザインが自動更新で配布開始 ~Microsoftが公式にアナウンス

「近日公開」(Comming Soon)機能で新旧デザインの切り替えも可能

「Office」アプリの新デザインが自動更新で配布開始

 米Microsoftは12月2日(現地時間)、「Microsoft Office」ビジュアルアップデートの展開を開始したと発表した。このビジュアルアップデートは今年6月に発表されたもので、新OS「Windows 11」にフィットするようにデザインされた。シンプルでより一貫した使い勝手が得られ、ユーザーはより簡単に作業へ集中できるようになるという。一部の環境へはすでに提供が始まっており、「Word」や「Excel」、「PowerPoint」などのデザインがいきなり変わって驚く声も寄せられていた。

 同社によると、このビジュアルアップデートは今月の初めから、一部ユーザーを皮切りに自動配信されているとのこと。Windows 11だけでなく、Windows 10のユーザーも対象となる。

  • 「Microsoft 365」で最新チャネル(Current Channel)を購読しているユーザーの50%
  • 「Microsoft Office Home & Student 2021」のユーザー
  • 「Microsoft Office Home & Business 2021」のユーザー
  • 「Microsoft Office Professional 2021」のユーザー
  • 「Microsoft Office Personal 2021」のユーザー

 ビジュアルアップデートをON/OFFしたい場合は、「近日公開」(Comming Soon)機能を利用する。この機能は「Word」、「Excel」、「PowerPoint」、「OneNote」に用意されており、タイトルバー右上のラッパアイコンをクリックすると利用可能。[近日公開の機能]というパネルにあるビジュアルアップデートのトグルスイッチを切り替えて、「Office」アプリを切り替えればよい。

「近日公開」(Comming Soon)機能で新旧デザインの切り替えも可能

 なお、「Outlook」にも「近日公開」機能はあるが、ビジュアルアップデートの切り替えはできない。また、「Access」や「Project」、「Publisher」、「Visio」には「近日公開」機能がない。ただし、「Word」などの対応アプリでビジュアルアップデートを切り替えればこれらのアプリでも新しいデザインへ切り替えられるとのこと。この切り替え機能はいずれ削除されるので、もし新デザインに要望があるならば早めにフィードバックを送るとよいだろう。

 新デザインにおけるポイントは、以下の4点だ。

  • Windows 11にマッチした配色
  • Officeテーマは既定でWindowsテーマと同期されるように(個別に設定することも可能)
  • タイトルバーにあった「クイック アクセス ツールバー」は既定で非表示に。[自動保存]スイッチと[保存]ボタンのみのシンプルなデザインに
  • 画面右上の[コメント]や[共有]ボタンが大きく

 Windows 11のマイカ(雲母)ガラス効果にはまだ対応していないが、これは今後のアップデートでサポートされるとのこと。バックステージ([ファイル]画面)の更新も予定されているという。

Windows 11環境でダークモードを利用した様子
バックステージの更新も予定