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「Chrome 125」の開発者ツールに「Gemini」が統合 ~AIが警告の内容をかみ砕いて説明

実験的機能、「英語」(米国)より提供開始

「Google Chrome 125」の開発者ツールにAIが統合

 米国時間5月15日にリリースされた「Google Chrome 125」の「デベロッパー ツール」(Chrome DevTools)には同社の大規模言語モデル(LLM)「Gemini」が統合されており、コンソールに表示されるエラーや警告をAIに説明してもらうといった開発支援が得られるようになっているとのこと。

コンソールに表示されるエラーや警告を説明してもらう

 本機能の要件は、以下の通り。残念ながら、日本のユーザーはまだ利用できない。

  • サポート対象地域に住む18歳以上
  • 「Chrome 125」以上のバージョン
  • 「Google アカウント」で「Chrome」にログインしている
  • 「Chrome DevTools」の言語が「英語」(米国)に指定されている(設定画面で変更が可能)
  • 「Understand console messages with AI」というオプションをONにしている

 また、あくまでも実験的な位置付けで、不具合報告を確かめながら段階的に展開中だ。要件をすべて満たしていてもすぐに利用できるとは限らない点にも注意したい。間違った回答をしたり、機能自体が撤回される可能性もある。

 なお、この機能でGoogleに送信されたデータは、製品の品質向上と改善に役立てるため、最長で18カ月間保持される(組織ユーザーの場合は情報が収集されないこともある)。提供者は特定できないように処理されるが、削除要求には応じられないとのことなので、守秘義務のある業務データを扱う際はくれぐれも注意したい。

守秘義務のある業務データを扱う際はくれぐれも注意。データの送信を中止したり、機能を無効化する機能が提供されるので、その活用を