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獅子王が吠え、九尾の狐が陰謀を巡らす『悪徳令嬢クラリス・グローリアの永久没落③』が発売

『悪徳令嬢クラリス・グローリアの永久没落③ 獣王騒乱(下)』

 (株)インプレスは10月31日、インプレス NextPublishingより『悪徳令嬢クラリス・グローリアの永久没落③ 獣王騒乱(下)』(モモンガ・アイリス著)を発売した。紙書籍版の販売価格は2,200円(税別)、電子書籍版の販売価格は1,300円(税別)。

あらすじ

 獣たちが咆哮する――血と誇りがぶつかる戦乱の幕が上がる。クラリス・グローリアが獣王の都へ呼び寄せたのは、破滅か、それとも新たな秩序か。

 ロイス王国スペイド領に蹂躙された獣人の村。その奪還に燃える獣王軍は、怒涛の勢いでスペイド城へ突撃する。だが、獅子王ランドールのいない隙を突き、『反獅子連』が都を襲撃。王の威信を砕く牙が突き立つ。

 黒き九尾の狐が陰謀を巡らせ、冷静な女豹が戦局を読み、不死の少女クラリスは笑ってすべてを見届ける。王を討たんとする狼たち、王を守る獣たち、そして狂気と誇りを胸に咆哮する獅子王ランドール・クルーガ。

 戦場は理性を失い、本能が支配する修羅と化す。誇りを懸けた獣たちの最終決戦、その果てに立つのは誰か。すべてを飲み込む獣王騒乱が、今、燃え上がる――!

著者からの一言

 モです(挨拶)。

 今巻は『獣王騒乱(下)』ということで、ひとつの大きなエピソードに区切りがつきますが、人生がそうであるように主人公たちの道はまだまだ続きます。そして大抵の物事がそうであるように、ひとつの事象に対しては様々な人物の思惑が入り込んでいるものです。そう、世の中というやつは面倒くさいのです。

 そういった面倒ごとに対して「うるせぇ」と言い放ってしまえるのは、ひとつの快感でしょう。「だからどうした」と開き直るのも素敵な態度でしょう。フィクションでくらいそういうものを見たい気持ちもありますし、いずれにせよ我々は全てを選ぶことができないので、結局のところはなにかに対しては「それは仕方がない」と見切ることになります。

 さて、それでは本作の主人公はどのようななにに対して「知ったことか」と言ってしまうのか。

 ……と、そのような物語であるか否かも含めて、ぜひぜひ、読んでみてください。

目次

  • 第一章 獣の戦(後)
  • 第二章 獣王の戦(前)
  • 第三章 獣王の戦(後)
  • 第四章 ケモノヒト
  • 第五章 獣人たちの後始末
  • 間章 癒やしの聖女 2
  • 書籍版特典ショートストーリー
  • 幕間 One By Bow Wow