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「Visual Studio Code」v1.3.0、タブが追加されドラッグでの並べ替えも可能に

プレビューモード、グローバル検索・置換、インデントガイドなどの新機能も

「Visual Studio Code」v1.3.0

 米Microsoft Corporationは7日(現地時間)、マルチプラットフォーム対応のコードエディター「Visual Studio Code」の最新安定版v1.3.0を公開した。Windows/Mac/Linuxに対応するフリーソフトで、Windows版はWindows 7/8/10に対応する。現在、本ソフトの公式サイトからダウンロード可能。

 v1.3.0で加えられた変更は多岐にわたる。まず、インターフェイス関連ではエディター画面を切り替えるためのタブが追加された。これまでエディター画面の切り替えは“エクスプローラー”サイドバーの“作業ファイル”エリアでしか行えなかったので、タブが追加されたのは大きな改善だ。

 一方、“作業ファイル”エリアは廃止され、代わりに“OPEN EDITORS”エリアとなった。この画面ではそれぞれの分割パネルとそれに属するエディター画面がツリー表示されており、ドラッグ&ドロップでエディター画面を並び替えたり、異なる分割パネルへ移動させることが可能。これはタブのドラッグ&ドロップでも行える。

タブ切り替えに対応。ドラッグ&ドロップによるレイアウトカスタマイズ機能も強化

 また、“エクスプローラー”サイドバーからシングルクリックで開いたドキュメントは“プレビューモード”として表示されるようになった。“プレビューモード”で開いたドキュメントは新規タブではなく、“プレビューモード”で開かれている既存のタブに表示される。そのため、閲覧のためだけに開いたドキュメントでタブが溢れかえるといった事態を避けることができる。

 “プレビューモード”のドキュメントはタブに表示されるファイル名が斜体になっており、それで通常のモードと区別することが可能。ドキュメントを通常のモードで開くには“エクスプローラー”サイドバーでドキュメントをダブルクリックすればよい。また、“プレビューモード”のドキュメントに編集を加えると、自動で通常のモードへ移行する。

 そのほかにもグローバル検索・置換機能、インデントガイド、エラーと警告を表示するパネルなどの新機能が追加された。また、拡張機能マネージャーが追加され、GUIでも拡張機能を管理できるようになった。ターミナル統合機能も改良が進んでおり、複数のシェルが登録されている場合にそれらを切り替えられるようになったほか、コピー&ペーストのサポート、CJK文字の表示改善、パフォーマンスの向上などが図られている。

GUIの拡張機能マネージャーが追加
ターミナル統合機能も改良

 なお、「Visual Studio Code」の心臓部である“Monaco”エディターもリリースされた。“Monaco”エディターは「npm」パッケージとして公開されており、Webアプリケーションへ「Visual Studio Code」相当のエディター機能を比較的容易に組み込むことができる。

ソフトウェア情報

「Visual Studio Code」安定版
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 7/8/10およびMac/Linux
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.3.0(16/07/07)