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Opera、コンセプトブラウザー「Opera Neon」をリリース。Windows/Macに対応

現行ブラウザーのデザインを一から見直し、次世代ブラウザーの可能性の一つを具体化

「Opera Neon」v1.0.2459.0

 ノルウェーのOpera Software ASAは12日(現地時間)、コンセプトブラウザー「Opera Neon」を公開した。Windows/Macに対応しており、現在同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。

 「Google Chrome」や「Firefox」、「Microsoft Edge」といった、いわゆる“モダンブラウザー”はすでに成熟しつつあり、デザインに大きな差異はない。どれも画面上部にアドレスバーとタブバーを備え、新規タブページにはWeb検索のためのボックスや、“スピードダイヤル”的なランチャーがあるのが一般的だ。このようなデザインを一から見直し、次世代Webブラウザーの可能性の一つを具体化したものが今回公開された「Opera Neon」と言えるだろう。

Webページを閲覧。タブはアイコンとして表現され、アドレスバーも簡素化される

 「Opera Neon」も従来のタブインターフェイスを継承しているが、タブバーは画面上部ではなく画面右端へ縦に配置され、それぞれのタブはWebページで使われている画像とファビコンを組み合わせたアイコンとして表現される。閲覧画面上端にアドレスバーがあるのはこれまでと変わらないが、そこに表示されるのはアドレスではなくタイトルになっていて、編集フォーカスが当たってはじめてアドレスが表示される仕組みになっている。

 また、新規タブページのデザインもこれまでのブラウザーとは大きく異なっている。アドレスバーが省かれ、大きなWeb検索ボックスを備えるのは「Microsoft Edge」と同じだが、“スピードダイヤル”に登録されたWebサイトは丸いアイコンで表現されており、マウスオーバーやクリックには物理エンジンを用いたアニメーションで応答する。インタラクティブで触れて楽しいインターフェイスだ。

 一方、機能も現行の「Opera」ほどではないが充実しており、ビデオポップアウト、分割画面モード、Webページの指定範囲をキャプチャーできるスナップツール、キャプチャーした画像を一覧できるギャラリーなどが左端のバーから利用できる。

分割画面モード
Webページの指定範囲をキャプチャーできるスナップツール
キャプチャーした画像を一覧できるギャラリー

 なお、「Opera Neon」はあくまでもコンセプトとして開発されており、そのまま現行のデスクトップ版「Opera」を置き換える計画はない。しかし、機能の一部はデスクトップ版「Opera」にも導入される予定だという。

ソフトウェア情報

「Opera Neon」
【著作権者】
Opera Software ASA
【対応OS】
Windows/Mac
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.2459.0(17/01/12)

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