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「Google Chrome」の“PNaCl”サポートが2018年第1四半期で廃止
“WebAssembly”への早期移行を
2017年5月31日 11:16
米Google Inc.は30日(現地時間)、「Google Chrome」の“PNaCl”サポートを廃止し、“WebAssembly”への移行を進める方針を明らかにした。2018年第1四半期には“Chrome アプリ”と拡張機能における内部利用を除き、「Google Chrome」からすべての“PNaCl”サポートが削除されるという。
“PNaCl(Portable Native Client)”は、Webブラウザーでネイティブコードを実行するための仕組み。2013年にはサンドボックス機構を導入するなど安全性向上が図られたが、「Google Chrome」以外のブラウザーに普及することはなかった。
現在では似たようなソリューションとして“WebAssembly”と呼ばれる標準技術が存在し、「Google Chrome」や「Firefox」ですでにサポートされているほか、「Edge」および「Safari」でも導入に向けてテストが行われている。“PNaCl”自体の利用も最近では低迷しており、“PNaCl”は非推奨とされることになった。
同社は“WebAssembly”へ移行ガイドを公開し、“PNaCl”から“WebAssembly”への移行を勧めている。