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ブータブルUSBメモリ作成ツール「Rufus」v2.17、指摘されていた脆弱性への対策を追加

UEFIモードでの「Debian 9」ライブISOに対応するなどの機能強化も

「Rufus」v2.17
「Rufus」の自動更新機能

 ブータブルUSBメモリの作成ツール「Rufus」の最新版v2.17が、12日に公開された。64bit版を含むWindows XP以降に対応しており、現在、本ソフトの公式サイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

 本バージョンでは、アップデートのダウンロードチェックが強化された。旧バージョンの「Rufus」には、更新がセキュアに行われず、ダウンロードの検証が失敗してもユーザーが警告を無視して不正なアップデートを適用できてしまう脆弱性が存在することが8月、脆弱性ポータルサイト“JVN”によって指摘されていたが、それに応えた格好だ。

 “JVN”は本脆弱性の回避策(ワークアラウンド)として、「Rufus」の自動更新機能を利用せず、公式サイトから最新版を入手してアップデートすることを推奨している。万全を期す場合は、これに従うことをお勧めする。

 また、今回のアップデートではアップデートチェックのHTTPS化までは行われておらず、対策はダウンロードされたアップデートファイルの検証処理の強化に留まっているようだ。依然、アップデートチェックの通信を改竄される恐れは排除できなので、今後の運用には留意したい。

 そのほかにも、本バージョンではUEFIモードで「Debian 9」のライブISOを利用する機能や、スーパーディスクのパーティショニングモードがサポートされた。また、不具合の修正もいくつか含まれている。

ソフトウェア情報

「Rufus」
【著作権者】
Pete Batard 氏
【対応OS】
64bit版を含むWindows XP以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.17(17/09/12)