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“Files On-Demand”機能をサポートした「OneDrive」同期クライアントが“Insider”に
クラウドに保存されたファイルを“要求に応じて”取得、ローカルディスクを圧迫しない
2017年10月13日 12:57
米Microsoft Corporationは12日(現地時間)、Windows向け「OneDrive」同期クライアントアプリの最新版v17.3.7046.1005を公開した。今回のアップデートにおける注目点は、「Windows Fall Creators Update」(バージョン 16299.15)で“Files On-Demand”機能がサポートされたこと。
“Files On-Demand(ファイルのオンデマンド)”は、クラウドに保存されたファイルを“要求に応じて”ダウンロードする機能。従来はクラウドとデスクトップを同期するように設定するとクラウドのデータがすべてデスクトップにダウンロードされ、ローカルストレージの空き領域を圧迫していたが、“Files On-Demand”機能を有効化しているとダブルクリックして開こうとした時に初めてダウンロードされるようになる。ファイルやフォルダーの右クリックメニューからあらかじめダウンロードしておくように指定したり、ダウンロード済みのファイルをローカルから削除することも可能。
このような仕組みは、使わないファイルをローカルへ保存しておかずに済むため、ストレージの空き容量が少ない環境では心強い。また、他のユーザーとフォルダーを共有して作業をする場合にファイル同期の頻度を削減することができるため、ネットワーク帯域の節約にもなる。
そのほかにも“グループ ポリシー”が拡充され、“OneDrive”の同期設定をシステム管理者がより柔軟にカスタマイズできるようになった。
v17.3.7046.1005は“Insiders”リング参加ユーザーから順次アップデートが配信される。「Windows Fall Creators Update」が正式リリースされた暁には、一般の環境でも利用できるようになるだろう。