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カスペルスキー、独立機関にソースコードを開示 ~透明性を高め諜報疑惑を払拭へ

“Transparency Center”をアジア・欧州・米国に。バグ報奨金プログラムも拡大

カスペルスキー、独立機関にソースコードを開示 ~透明性を高め諜報疑惑を払拭へ 同社のリリース記事(日本語抄訳)
同社のリリース記事(日本語抄訳)

 露AO Kaspersky Labは23日(現地時間)、カスペルスキー製品の透明性を高める取り組み“Global Transparency Initiative”を発表した。同社製品は、ロシア政府による諜報活動に利用されている疑いが持たれているが、そうした疑惑を具体的な行動によって払拭したい考えだ。

 “Global Transparency Initiative”の目的は、セキュリティ研究者とこれまで以上に広く深く連携することで、同社の製品や社内プロセス、事業運営の信頼性を検証・実証する仕組みを作り上げること。その最初の取り組みとして、独立機関へ同社の製品のソースコードを提供するという。これにはソフトウェアや定義ファイルの更新も含まれる。

 加えて、検証・実証のための環境として“Transparency Center”を、アジア、欧州、米国の3か所に開設する。また、同社が実施しているバグ報奨金プログラムの報奨金を今年末までに最大100,000ドルへ増額して、セキュリティ専門家による脆弱性の報告を募るという。