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フリーの定番テキストエディター「Mery」が縦書きに対応 ~最新ベータ版v2.6.5が公開

管理者権限のない環境下でも使えるカスタムフォント機能なども搭載される

「Mery」v2.6.5

 定番の高機能テキストエディター「Mery」の最新ベータ版v2.6.5が、24日に公開された。本ベータ版では、新たに縦書きをサポート。Windows 8.1以降であれば、DirectWriteによる縦書きでレンダリングすることもできる。

 「Mery」を縦書きモードへ切り替えるには、[表示]-[縦書き]メニューを選択する。本ソフトの縦書きモードは編集中のドキュメントを縦に表示するだけのシンプルなものなので、その時々の気分に応じてカジュアルにON/OFFできるのがメリットだ。

[表示]-[縦書き]メニュー
「Mery」を縦書きモードへの切り替え
[ツール]-[オプション]ダイアログの[表示]タブ。[詳細]ボタンを押すと、“縦中横”の設定が行える

 一方で、ルビや傍点といった縦書き特有の機能はサポートされていない。ただし、半角文字を横並び表示する“縦中横”には対応しており、[ツール]-[オプション]ダイアログの[表示]タブで有効化することが可能。[縦中横]オプションをONにしただけの場合は2桁の半角数字と“!”、“?”のみ横書きにする仕組みだが、追加で[欧文も含める]オプションを有効化すれば半角英字も2桁まで横書き表示されるようになる。

 そのほかにも、本バージョンではカスタムフォント機能を追加。管理者権限がなく、システムにフォントをインストールできない場合でも、アプリケーションフォルダーに“Fonts”という名前を作成してフォントファイルを入れておけば、そのフォントを起動時に読み込んで「Mery」で利用できるようになった。また、マーカー機能の描画が改善され、蛍光ペンでマーキングしたかのようにレンダリングされるようになった。

 「Mery」ベータ版はWindows XP/Vista/7/8/10に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、本ベータ版にはインストーラー版とZIP版(32bitおよび64bit)が用意されているが、一部のパッケージはWindowsのマルウェア対策機能「Windows Defender」によりマルウェアと判定され、自動削除されてしまうので注意。本稿ではマルウェア判定されなかった64bit ZIP版をベースに執筆を行っている。

ソフトウェア情報

「Mery」ベータ版
【著作権者】
Kuro 氏
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8/10
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
2.6.5(17/12/24)