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「Google Chrome 65」では“CSS Paint API”や“Server Timing API”が導入

2017年12月1日以降、Symantecの古いPKIによって発行された証明書が利用不能に

公式ブログ“Chromium Blog”

 米Googleは8日(現地時間)、公式ブログ“Chromium Blog”で、「Google Chrome 65」のベータ版に導入された新機能や改善を明らかにした。「Google Chrome 65」では“CSS Paint API”や“Server Timing API”といった新しいAPIが導入されるという。

 “CSS Paint API”は“CSS Custom Paint”とも呼ばれている機能で、“border-image”や“background-image”といったイメージを指定するCSSプロパティに“ペイントワークレット”と呼ばれるJavaScriptコードを指定できるようにする。状況に応じてレンダリングを変更するといった柔軟性を持たせられるほか、イメージをダウンロードするよりも転送量を抑えられるといったメリットがある。

 一方、“Server Timing API”はサーバーの応答時間に関する詳細情報をクライアントに伝えるための仕組みだ。これまでも開発者は“Navigation Timing API”や“Resource Timing API”といったAPIを用いてWebアプリケーションのパフォーマンスを知ることができたが、クライアント側の情報に限られていた。“Server Timing API”が実装されれば、開発者はサーバーとクライアント両方のタイミング情報を取得できるようになる。

 そのほかにも、「Google Chrome 65」では2017年12月1日以降にSymantecの古いPKIによって発行された証明書を信頼しなくなる。これはSymantecの古いPKIからDigiCertの新しいPKIへの移行を明示的にオプトアウトした管理者にしか影響しないとのこと。

 「Google Chrome」ベータ版はWindows/Mac/Linuxに対応するフリーソフトで、現在、同社のWebサイトからダウンロード可能。Windows版は64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10で利用できる。

ソフトウェア情報

「Google Chrome」Windows向けベータ版
【著作権者】
Google Inc.
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
65.0.3325.51(18/02/08)