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Adobe、「Acrobat DC」「Acrobat Reader DC」の定例更新を公開 ~41件の脆弱性を修正

「Adobe Experience Manager」にもセキュリティアップデート

「Adobe Acrobat Reader DC」v2018.011.20035

 米Adobe Systems Incorporatedは14日(現地時間)、「Adobe Acrobat DC」および「Adobe Acrobat Reader DC」の最新版を公開した。今回の更新は、新機能やセキュリティの強化、既存機能の拡張、不具合の修正などを含んだ定例アップデートとなっている。

 今回のアップデートでは、「Acrobat Reader DC」に搭載されている“Export PDF”のOCR機能(有償)で新たに26言語がサポートされた(日本語はすでに対応済み)。そのほかの変更は、有償版の「Adobe Acrobat DC」に関わるものが主となっている。

 なお、本バージョンでは脆弱性の修正も行われているので注意。

 同社が公開したセキュリティ情報(APSB18-02)によると、今回のアップデートで修正された脆弱性はCVE番号ベースで41件。Windows版およびMac版に影響し、特権の昇格や任意コードの実行を招く恐れのある欠陥が含まれる。深刻度の内訳は“Critical”が17件、“Important”が24件。

 更新プログラムの適用優先度はすべての製品で“2(30日程度以内を目安としたアップデートを推奨)”とされており、旧バージョンの製品を含め、なるべく早いアップデートが必要だ。それぞれの製品バージョンは以下の通り。

  • 「Acrobat DC」(Continuous)v2018.011.20035(Windows/Mac)
  • 「Acrobat Reader DC」(Continuous)v2018.011.20035(Windows/Mac)
  • 「Acrobat 2017」v2017.011.30078(Windows/Mac)
  • 「Acrobat Reader 2017」v2017.011.30078(Windows/Mac)
  • 「Acrobat DC」(Classic)v2015.006.30413(Windows)
  • 「Acrobat DC」(Classic)v2015.006.30416(Mac)
  • 「Acrobat Reader DC」(Classic)v2015.006.30413(Windows)
  • 「Acrobat Reader DC」(Classic)v2015.006.30416(Mac)

 また、「Adobe Experience Manager」でもCVE番号ベースで2件の脆弱性が修正されている(APSB18-04)。深刻度の内訳は、“Important”が1件、“Moderate”が1件。v6.0/6.1/6.2/6.3に影響し、同社が提供する修正プログラムの適用が推奨されている。更新プログラムの適用優先度は“3”。

編集部追記:14日12:30(日本時間)現在、「Acrobat Reader DC」はv18.011.20036へのアップデートが可能となっています。