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Adobe、「Acrobat DC」「Acrobat Reader DC」の定例セキュリティアップデートを公開
修正された脆弱性はCVE番号ベースで62件、適用優先度はすべての製品で“2”
2017年11月15日 09:45
米Adobe Systems Incorporatedは14日(現地時間)、「Adobe Acrobat DC」および「Adobe Acrobat Reader DC」の最新版を公開した。今回の更新は、新機能やセキュリティの強化、既存機能の拡張、不具合の修正などを含んだ定例アップデートとなっている。
今回のアップデートでは、“Continuous”トラック(一般的なエンドユーザーが同社のダウンロードセンターから入手しているバージョン)のバージョン番号がv(20)17.xからv(20)18.xへと変更された。“Classic”トラックには変更はない。機能面での変更は、有償版の「Adobe Acrobat DC」に関わるものが主となっている。
なお、本バージョンでは脆弱性の修正も行われているので注意。
同社が公開したセキュリティ情報(APSB17-36)によると、今回のアップデートで修正された脆弱性はCVE番号ベースで62件で、Windows版およびMac版に影響する。深刻度の内訳は、“Critical”が58件、“Important”が4件。
更新プログラムの適用優先度はすべての製品で“2(30日程度以内を目安としたアップデートを推奨)”とされており、旧バージョンの製品を含め、なるべく早いアップデートが必要だ。それぞれの製品バージョンは以下の通り。
- 「Acrobat DC」(Continuous)v2018.009.20044(Windows/Mac)
- 「Acrobat Reader DC」(Continuous)v2018.009.20044(Windows/Mac)
- 「Acrobat 2017」v2017.011.30068(Windows/Mac)
- 「Acrobat Reader 2017」v2017.011.30068(Windows/Mac)
- 「Acrobat DC」(Classic)v2015.006.30392(Windows/Mac)
- 「Acrobat Reader DC」(Classic)v2015.006.30392(Windows/Mac)
- 「Acrobat XI」v11.0.23(Windows/Mac)
- 「Reader XI」v11.0.23(Windows/Mac)
なお、「Acrobat XI」「Reader XI」のサポートは10月15日で打ち切られているので注意。今回リリースされたv11.0.23が最終バージョンとなる。