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Python/HTMLサポートを改善した「Atom 1.25」が公開、「Electron」のアップデートも
シンタックスハイライトとコードフォールディングを改善する「tree-sitter」が試験導入
2018年3月16日 14:19
米GitHub Inc.は15日(現地時間)、テキストエディター「Atom」の最新版v1.25.0を正式公開した。「Electron」ベースのクロスプラットフォームアプリで、現在本ソフトの公式サイトからWindows/Mac/Linux向けが無償でダウンロードできる。
「Atom 1.25」では「Electron」がv1.7.11へとアップグレードされ、安定性とパフォーマンスが向上。Windows版では「OneDrive」のファイルオンデマンド機能がサポートされたほか、脆弱性の修正も行われた。
一方、機能面ではPythonとHTMLのサポート改善が図られた。Pythonのソースコードでは関数アノテーション、非同期関数、文字列フォーマット、バイナリ文字列などの色分け表示がサポートされたほか、HTMLでは“style”プロパティの内容がCSSとして認識されるようになった。
また、“atom --wait”コマンドで既存の「Atom」ウィンドウに新しいファイルを開けるようになった。たとえばコミットメッセージを編集する場合のように、ファイルを閉じるまで処理をブロックしたい場合に有用で、“GIT_EDITOR”環境変数などに利用することが想定されている。
そのほかにも、同梱の「GitHub」パッケージが強化。シンタックスハイライトとコードフォールディング(折りたたみ)の抜本的な改善策として、構文の逐次解析ライブラリ「tree-sitter」がテスト導入された。「tree-sitter」はJSON形式で文法を定義してパーサーを生成し、ソースコードの変更に追従して構文木を最新の状態に保つ。現在のところ、JavaScript、TypeScript、Python、C、C++、Go、Bashがサポートされており、将来的には初期状態で有効化される予定だ。
なお、次期バージョンのベータ版「Atom 1.26」のリリースも同日付けでアナウンスされている。「Atom 1.26」では「GitHub」の改善、コラボレーション機能「Teletype」におけるあいまい検索の導入、ファイルシステムウォッチャーの改善などが予定されている。
ソフトウェア情報
- 「Atom」安定版
- 【著作権者】
- GitHub Inc.
- 【対応OS】
- Windows/Mac/Linux
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.25.0(18/03/15)