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GitHub、コーディングをリアルタイムでチーム共有する「Teletype for Atom」を発表

暗号化されたピアツーピア接続で共有。公開されたソースでローカル動作も可能

「Teletype for Atom」

 米GitHub Inc.は15日(現地時間)、コードエディター「Atom」でソーシャルコーディングを実現するパッケージ「Teletype for Atom」をベータ版として公開した。ソースコードの編集をチームでリアルタイム共有できるようになる。

 「Teletype for Atom」は“WebRTC”技術をベースに構築されており、共有のためのトークンをやり取りする処理さえ中央サーバーで済ませてしまえば、あとは暗号化されたピアツーピア接続でコーディングを共有することが可能。中央サーバーを介さずコーディング共有を行う仕組みになっているので、第三者に情報が洩れる心配はない。

“WebRTC”技術をベースに構築されており、暗号化されたピアツーピア接続でコーディングを共有することが可能

 「Teletype」パッケージを利用するには、「Atom 1.22」またはそれ以降のバージョンが必要。「Atom」で[Ctrl]+[,]キーを押して設定画面にアクセスし、[Packages]セクションで「Teletype」を検索・インストールしよう。「Teletype」を導入するとステータスバーに「Teletype」のアイコンが追加される。トークンの取得や入力は、このアイコンから行う仕組みだ。

「Teletype for Atom」のアイコン
トークンの取得

 「Teletype」ではトークン(ポータルID)を取得した「Atom」がホスト(ポータル)となり、複数のゲスト「Atom」とワークスペースを共有する仕組みとなっている。たとえば、ポータルとなった「Atom」でタブを切り替えるとそれがゲストの「Atom」に反映される。

 コーディングの共有には複数のプログラマーが参加できるので、ペアプログラミングだけでなくチームでのコードレビューにも利用可能。共同編集者となるプログラマーはそれぞれにキャレットをもち、同時に入力を行うことができる。リモートデスクトップのようなピクセルレベルの共有は行わないので、好みにカスタマイズした「Atom」でそのままコード共有に参加できるのも魅力と言えるだろう。

 なお、「Teletype」はローカルで動作させることも可能。その場合は「Node 7」と「PostgreSQL 9」が必要となる。「Teletype」はオープンソースプロジェクトになっており、ソースコードは“GitHub”から入手可能だ。