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「Visual Studio 2017」「GitKraken」がアップデート ~「Git」脆弱性への対策を実施
“VSTS”には悪質なリポジトリがプッシュされるのを防止する措置がとられる
2018年6月4日 16:24
米Microsoftは5月31日(現地時間)、「Visual Studio 2017」v15.0.14およびv15.7.3を公開した。先日発表された「Git」の脆弱性への対策が盛り込まれている。
分散型バージョン管理システム「Git」の旧バージョンには、悪意のある設定ファイル(.gitmodules)を含むレポジトリをサブモジュールを含めてクローンした場合に、任意のコードが実行されてしまう脆弱性(CVE-2018-11235)がある。この脆弱性は「Git」v2.17で修正されており、Windows向けの「Git for Windows」v2.17.2にも同様の修正が取り込まれている。
「Visual Studio 2017」の場合、本脆弱性への対策を行うにはv15.0.14またはv15.7.3へのアップデートが必要。「Visual Studio Installer」から最新版へ更新できる。
なお、同社によるとクラウドサービス“Visual Studio Team Services(VSTS)”には悪質なリポジトリがプッシュされるのを防止する措置がとられているとのこと。そのため、「Git」クライアントをアップデートしなくても攻撃を受ける可能性はあまりないが、念のためクライアント側も更新も怠らないよう注意を喚起している。
また、米Axosoftの「Git」クライアント「GitKraken」にも修正版のv3.6.3が提供されている。同社によると、「GitKraken」はNTFSパスのサニティチェックに起因する脆弱性(CVE-2018-11233)の影響は受けないとのこと。“CVE-2018-11235”に関する修正のみが実施されている。
ソフトウェア情報
- 「Visual Studio Community 2017」
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- Windows 7/8.1/10およびWindows Server 2012 R2/Server 2016
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(個人や学生、中小企業などでの利用のみ)
- 【バージョン】
- 15.7.3(18/05/31)
- 「Axosoft GitKraken」Windows版
- 【著作権者】
- Axosoft, LLC
- 【対応OS】
- Windows 7以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(非商用に限る)
- 【バージョン】
- 3.6.3(18/05/31)