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GPSログから移動ルート地図を生成する「轍 Wadachi」、“Google マップ”対応を廃止

JavaScriptライブラリ「Leaflet」を利用して地図を生成するツールへ生まれ変わる

「轍 Wadachi」v4.20
“Google マップ”ではなく、「Leaflet」ベースの地図を生成するツールへ

 GPSログをもとに移動履歴を表示した地図を生成するツール「轍 Wadachi」の最新版v4.20が、10日に公開された。Windows Vista/7/8/8.1/10に対応するフリーソフトで、本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。

 「轍 Wadachi」は、GPSで取得した移動ログを“Google マップ”へ描画するために開発されたツール。水平移動を記録したルートマップだけでなく、位置情報付きの写真をルートマップへ加えたり、移動の高低差を可視化したプロフィールマップを作成することも可能。出力したHTMLドキュメントをアップロードすれば、簡単に登山やサイクリングの記録を自分のWebサイトで公開することができる。

 2013年にはクラウドサービス“轍 ONLINE”が開設され、作成したマップの共有がより手軽になった。また、「Google Earth」向けのコンテンツを作成したり、GPSログの解析・編集に用いることもできる。

 しかし、これまで利用してきた“Google Maps API”が6月11日をもって“Google Maps Platform”へ切り替り、新しい料金体系が導入されることとなったため、「轍」を無償で提供し続けることが難しくなった。

 そこでv4.20では“Google Maps API”の利用をやめ、代わりにJavaScriptで地図を表示するためのライブラリ「Leaflet」が新たに採用された。6月11日以降は“Google マップ”ベースの地図が機能しなくなるため、エクスポート機能を利用して「Leaflet」ベースの地図を再生成する必要がある。

ソフトウェア情報

「轍 Wadachi」
【著作権者】
cyclekikou.net
【対応OS】
Windows Vista/7/8/8.1/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
4.20(18/06/10)