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17億もの星の観測データから生成された美しい“天の川”を楽しめる「Mitaka」v1.5.0

国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクトが開発するフリーの3D天体シミュレーター

「Mitaka」v1.5.0

 国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト(4D2U Project)は7月6日、3D天体シミュレーター「Mitaka」の最新版v1.5.0を公開した。今回のアップデートでは、位置天文宇宙望遠鏡“ガイア”の観測により得られたデータとHα線の全天マップデータを用いて“天の川”の画像を刷新。16K相当の高解像度版データも追加された。

 「Mitaka」v1.5.0では、今年4月に公開された“ガイア”の最新データを用い、約17億の星の位置と色を物理学に基づいて可視化した“天の川”の画像が収録されており、[表示]-[天の川]-[明るい天の川]オプションを有効化することで楽しめる。“天の川”の明るさは調整することも可能。また、Hα線(電離水素が放つ光)の全天での分布を“天の川”に重ねて表示する機能も搭載。こちらも明るさをカスタマイズすることができる。

 そのほかにも、視線を向けるターゲットを設定したり、視線方向を自由に変える機能が追加。小惑星探査機“はやぶさ2”の3Dモデルがアップデートされたほか、小惑星“リュウグウ”の軌道の高精度化されるなどの改善も施されている。

約17億の星の位置と色を物理学に基づいて可視化した“天の川”の画像が収録
小惑星探査機“はやぶさ2”の3Dモデルがアップデート

 「Mitaka」は、Windows XP/Vista/7/8/8.1/10に対応しており、個人利用に限り無償で利用可能。現在、4D2U ProjectのWebサイトからダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「Mitaka」
【著作権者】
大学共同利用機関法人自然科学研究機構国立天文台
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8/8.1/10
【ソフト種別】
フリーソフト(非営利利用のみ)
【バージョン】
1.5.0(18/07/06)