「Visual Studio IntelliCode」が機械学習によるコーディング規約の推論に対応

「Visual Studio IntelliCode」でコーディング規約をチェック（同社ブログより引用）

　米Microsoftは7月17日（現地時間）、「Visual Studio IntelliCode」がコーディング規約の推論に対応したことを発表した。ソースコードのスタイルが揺れている部分を指摘して、ワンクリックで修正できるようになった。

　「Visual Studio IntelliCode」は、機械学習技術を活用したコーディング支援ソリューション。大量の“GitHub”レポジトリを用いて訓練されたAIが、文脈に応じた補完候補を“IntelliSense”でサジェストし、コーディングに必要なキー入力を大幅に削減してくれる。「Visual Studio」向けの拡張機能としてプレビュー提供されており、現在のところC#言語で利用が可能（将来バージョンでは対応言語の拡充も予定されている）。動作には「Visual Studio 2017」v15.7以降が必要だ。

　一貫したコーディングスタイルは、機能にこそ直結しないものの、保守性と可読性の向上には欠かせない。長期的な目で見れば重要視されるべき要素の1つで、同社の調査でも、プルリクエストのレビューコメントの18％はコーディング規則、スタイル、および名前付けに関連するものが占めているという。

　最新版の「IntelliCode」は、ソースコードのコーディング規約を推論して、それにもっとも近い「EditorConfig」ファイルをオンデマンドで生成する。既存のソースコードからコーディング規約が生成されるため、従うべき規約についてチーム内で議論する必要はなくなるだろう。規約に従っていない部分の修正も、お馴染みのライトバルブメニューから簡単に行える。