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“GitHub”で訓練されたAIがコーディングを支援 ~Microsoft、「IntelliCode」を発表

「Visual Studio 2017」の生産性を大幅に向上。初期リリースはC#をサポート

「Visual Studio IntelliCode」(同社ブログより引用)。スターのついた候補が「IntelliCode」によるもの

 米Microsoftは7日(現地時間)、機械学習技術を活用したコーディング支援ソリューション「Visual Studio IntelliCode」を発表した。100以上のスターを持つ2,000以上もの“GitHub”レポジトリを用いて訓練されたAIが、文脈に応じた補完候補を“IntelliSense”でサジェストし、コーディングに必要なキー入力を大幅に削減する。

 変数やメソッド、プロパティを入力する際、コーディング補完機能“IntelliSense”は候補をすべてリストアップし、プログラマーの入力に応じてそれを絞り込んでいく。しかし「IntelliCode」ならば、1文字目を入力する前から文脈に応じて適切な候補を提示してくれる。作成するコードが長くなり、文脈の手掛かりが増えれば増えるほど、「IntelliCode」の精度は高まる。また、オーバーロードされたメソッドに関しても適切なガイドを行うことが可能だ。

 初期リリースの「IntelliCode」は機械学習で少し賢くなった“IntelliSense”といった趣だが、将来的にはコーディングスタイルや変数命名を自動でルール化し、コードの一貫性を保つのを助けたり、コードレビューの補助や誤った変数利用の検出なども行うようになるという。また、初期リリースではC#言語のみがサポートされるが、他の言語をサポートすることも計画されている。

 「Visual Studio IntelliCode」プレビュー版は現在、“Visual Studio Marketplace”から無償でダウンロード可能。動作には「Visual Studio 2017」v15.7以降が必要だ。