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Google、Androidの2018年9月セキュリティ情報を発表 ~パッチを順次配信

メディアフレームワークでリモートコード実行、システムで権限昇格の脆弱性

Androidの月例セキュリティ情報

 米Googleは9月4日(現地時間)、Androidの月例セキュリティ情報を発表した。今回公表されたセキュリティ情報の内容は、少なくとも1カ月前にパートナーへ通知済み。いずれ各社からアップデートが提供されるはずだ。

 今月のセキュリティパッチは通例に従い“2018-09-01”と“2018-09-05”の2本立てとなっており、過去に実施された脆弱性の修正も含まれている。今回新たに修正された脆弱性のなかでもっとも重大なものは、細工をしたファイルを読み込ませることでリモートから任意のコードを実行できるようになるメディアフレームワークの脆弱性だが、今のところ悪用の報告はないとのこと。

セキュリティ パッチレベル“2018-09-01”

 “2018-09-01”は、対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセット。Androidパートナーが迅速にユーザーへアップデートを提供できるよう、あえて分割されている。Androidランタイムで2件、フレームワークで3件、ライブラリで1件、メディアフレームワークで4件、システムで14件の脆弱性が修正された。

 なかでもシステムの脆弱性3件(CVE-2018-9475、CVE-2018-9478、CVE-2018-9479)およびメディアフレームワークの脆弱性2件(CVE-2018-9411、CVE-2018-9427)は深刻度が“Critical”と判定されており、注意を要する。

セキュリティ パッチレベル“2018-09-05”

 “2018-09-05”は、すべての脆弱性修正を含んだ完全版。“2018-09-01”での修正に加え、フレームワークで1件、カーネルコンポーネントで1件、クアルコムのコンポーネントで7件の脆弱性が修正された。クアルコムのクローズドソースコンポーネントでも、深刻度が“Critical”の脆弱性6件を含む多くの問題が修正されている。