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Google、Androidの2019年10月セキュリティ情報を発表(10月9日追記)
メディアフレームワークにリモートコード実行の脆弱性、悪用の報告はなし
2019年10月8日 11:00
米Googleは10月7日(現地時間)、Androidの月例セキュリティ情報を発表した。今回公表されたセキュリティ情報の内容は、少なくとも1カ月前にパートナーへ通知済み。いずれ各社からアップデートが提供されるはずだ。
今月のセキュリティパッチは通例に従い“2019-10-01”と“2019-10-05”の2本立てとなっており、過去に実施された脆弱性の修正も含まれている。
今回新たに修正された脆弱性のなかでもっとも深刻な問題は、細工をしたファイルを読み込ませることでリモートから任意のコードを実行できるようになるメディアフレームワークの脆弱性だが、今のところ悪用の報告はないとのこと。
セキュリティ パッチレベル“2019-10-01”
“2019-10-01”は、対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセット。Androidパートナーが迅速にユーザーへアップデートを提供できるよう、あえて分割されている。フレームワークで1件、メディアフレームワークで4件、システムで2件、Google Playシステムで2件の脆弱性が修正された。
なかでも、メディアフレームワークの脆弱性3件は「Android 9」およびそれ以前のバージョンで深刻度が“Critical”と判定されており、注意を要する。最新版の「Android 10」には影響しないか、深刻度“Moderate”にとどまっている。
セキュリティ パッチレベル“2019-10-05”
“2019-10-05”は、すべての脆弱性修正を含んだ完全版。“2019-10-01”での修正に加え、カーネルコンポーネントで1件、クアルコムのコンポーネントで3件の脆弱性が修正された。クアルコムのクローズドソースコンポーネントでも、深刻度が“Critical”の脆弱性8件を含む多くの問題が修正されている。
10月9日編集部追記: 10月8日付でセキュリティ情報ページが更新され、セキュリティ パッチレベル“2019-10-06”が追加された。“2019-10-06”ではカーネルコンポーネントの脆弱性(深刻度“High”)1件が修正されている。