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「Firefox」のテーマ機能が進化 ~カスタマイズ可能な要素が増加

「Personas Plus」拡張機能は廃止。代わりに「Firefox Color」の利用を

公式ブログ“Mozilla Add-ons Blog”

 Mozillaは9月20日(米国時間)、「Firefox」のテーマ機能にいくつかの大きな変更を加えたことを明らかにした。

強化された“軽量テーマ”

 かつて「Firefox」のテーマには、ユーザーインターフェイスの細部までカスタマイズできる“完全テーマ”と、シンプルで「Firefox」の動作を妨げない“軽量テーマ”の2つが存在したが、現在では“完全テーマ”は廃止されており、“軽量テーマ”のみが利用できる状態だ。

 “軽量テーマ”はかつて「Personas」とも呼ばれていた機能で、2009年に“addons.mozilla.org(AMO)”へ導入された。以降、40万件以上のテーマが登録されており、“AMO”に欠かせない要素となっている。しかしその一方で、“軽量テーマ”は“完全テーマ”と比べできることが非常に限られており、機能の拡充が求められていた。

 新しい“軽量テーマ”は、ツールバーアイコンの色、ロケーションバーのテキストの色、アクティブなタブの色など、カスタマイズ可能な要素が増えたほか、透明度を指定してカラーブレンドを作成できるようになる。また、Webブラウザーの背景イメージで複数の画像が利用できるようになった。それぞれに異なるアラインメント(配置)とタイリング(並べ方)が選択できるので、もはや巨大な1枚の背景画像を用意する必要はない。

 なお、これらの機能をサポートするには新しいフォーマットを利用する必要があるが、すでに“AMO”で公開中のテーマに関しては今年後半に自動で変換が行われるとのこと。開発者がわざわざ手を加える必要はないようだ。

提出フローの変更

 さらにテーマの提出フローにも変更が加えられる。

 テーマを“AMO”に提出するには“開発者センター”へアクセスし、[テーマを登録]ボタンを押す。登録するテーマファイルは“AMO”でホストするのが一般的だが、自分のサイトで配布することもできる。

“開発者センター”
登録するテーマファイルを“AMO”でホストするか、自分のサイトで配布するかを選択

 “AMO”でテーマファイルをホストする場合は、さらに完成済みのXPIファイルをアップロードするか、テーマエディターを利用してその場でテーマを作成するかを選択する。

完成済みのXPIファイルをアップロードするか、テーマエディターを利用してその場でテーマを作成するかを選択

 テーマエディターは、手持ちの画像を使ってその場で簡単にテーマを作成することが可能。「Firefox」へ適用したときの様子をプレビューすることもできる。ただし、“軽量テーマ”の機能をすべてサポートしているわけではない。“軽量テーマ”の機能をフル活用するには、XPIファイルを自分で作成する必要がある。

テーマエディター

「Personas Plus」拡張機能の廃止

 なお、これまで“軽量テーマ”の作成に使われてきた「Personas Plus」拡張機能は廃止される。後継としては“Firefox Test Pilot”でテスト中の「Firefox Color」が推奨されている。

「Firefox Color」