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無料ペイントソフト「Krita 4.1.3」が公開 ~開発資金を募るキャンペーンも実施中

不具合修正がメインのメンテナンスアップデート。ウェルカムスクリーンなどの新機能も

「Krita」v4.1.3

 クロスプラットフォームで動作するオープンソースのペイントソフト「Krita」v4.1.3が、9月27日に公開された。本バージョンは、約100個の不具合を修正したメンテナンスアップデート。「Krita」v4.1.2はビルドシステムの変更でWindows版が壊れてしまったため公開中止となってしまったが、本バージョンには不具合の修正以外にもいくつかの新機能が含まれている。

 なかでも大きな変更は、新しいウェルカムスクリーンだ。「Krita」v4.1.3を起動すると、まだキャンバスが開かれていない空のメイン画面に、最近利用したファイルの一覧、ファイルを新規作成したり開くためのコマンド、コミュニティへのリンクなどが表示されるようになった。わざわざメニューにアクセスしなくても、ここから作業を始めることができる。

新たに追加されたウェルカムスクリーン

 また、高速プレビューモードでキャンバスがちらつく問題が改善。ベクター選択を行っている間にも、図形ツールでベクターを追加できるようになった。これまでは一旦ラスタライズされてしまっていた。また、移動ツールのアンドゥがサポートされたほか、ベジェ曲線にオートスムーズオプションが追加された、矩形ツールではピクセルレイヤーでもベクターレイヤーでも簡単に角を丸められるようになっている。

 なお、現在「Krita」開発資金を募るキャンペーンが実施中だ。2018年のキャンペーンのテーマは、安定性の向上。10個の主要カテゴリの中から自分が重要だと思うものを選び、不具合の修正と機能の改善をリクエストすることができる。今年のキャンペーンは“Kickstarter”を利用せず、目標金額も定められていないが、「Krita」のプロジェクトを維持するには、フルタイム開発者の雇用などで月3,500ユーロが必要になるという。余裕のあるユーザーは是非支援に参加してほしい。

「Krita」開発資金を募るキャンペーンが実施中

ソフトウェア情報

「Krita」
【著作権者】
The Krita team
【対応OS】
Windows 7以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
4.1.3(18/09/27)