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“Adobe Typekit”が“Adobe Fonts”へ、複雑な利用制限をすべて撤廃してシンプルに

すべての有償プランにすべてのフォントを提供、基本コレクションは無償でも利用可能

リニューアルされた“Adobe Fonts”のWebサイト

 米Adobeは10月15日(現地時間)、フォントライブラリサービス“Adobe Typekit”を“Adobe Fonts”へ改称したことを発表した。料金体系やライセンスの簡素化、Webサイトのリニューアルなども発表されている。

 “Adobe Fonts”の魅力は、なんといっても複雑な利用制限がすべて撤廃され、シンプルな料金体系になったことだろう。たとえば、これまでの“Typekit”にはローカル同期できるフォントの数に制限があり、しかもその数はプランによって異なっていた。“Adobe Fonts”ではこの制限が撤廃され、いくつでも同期できるようになった。

 さらに、ライセンスもシンプルになった。収録されているフォントは、すべて個人用でも商用でも利用可能。Webとデスクトップの区別もない。Webフォントとして利用する際のページビュー制限とドメイン制限も撤廃された。

 “Adobe Fonts”の利用権は「Adobe Creative Cloud」の有償プランに含まれており、単体プランやフォトプランであっても、すべてのフォントへアクセスできる。また、サブスクリプションを購入していなくても、“Adobe ID”さえあればフォントの基本コレクションが無償で利用可能だ。

 これらの変更に合わせ、Webサイトもシンプルなデザインへ刷新された。“Adobe ID”でログインした状態でフォントを検索し、トグルスイッチをONにするだけでフォントを簡単にアクティベート可能。また、“Type Network”と“Adobe Originals”から提供された3,000以上ものフォントが新たに利用できるようになったことも発表されている。