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Mozilla、ARM版Windows 10にネイティブ対応した「Firefox」の開発を発表

エミュレーション層を介さず高速に動作

Mozillaによるリリース

 Mozillaは12月6日(米国時間)、ARM版Windows 10にネイティブ対応した「Firefox」を出荷する計画を明らかにした。米Qualcommと協力しながら“Snapdragon 8cx”プロセッサーへの最適化を進め、ARM版Windows 10における「Firefox」のシェア拡大を目指す。

 ARM版Windows 10にはx86エミュレーション機能が備わっており、Intel CPU向けに開発されたWindowsアプリをそのまま実行できる。しかし、エミュレーション層を介するため、どうしてもパフォーマンスとバッテリー駆動時間の面で不利が否めない。「Firefox」がARM64にネイティブ対応すれば、他のサードパーティー製Webブラウザーに対する大きなアドバンテージを得ることになる。直接のライバルは、Windows 10に組み込まれている「Microsoft Edge」や「Chromium」ベースとなる新しい「Microsoft Edge」になりそうだ。

 なお、Qualcommが発表した“Snapdragon 8cx”では「Windows 10 Enterprise」もサポートされるとのこと。セキュリティとデバイス管理のために「Windows 10 Enterprise」が必須となっている企業への普及が期待されている。